R35 GT-R NISMO まずは駆動系の強化から!

少し前のブログで、入庫時の様子をお伝えした

MY2014モデルのR35 NISMO GT-R

 

今回はインジェクターを大容量化した上でのECUチューン

MT-CPUのMY2020モデル化

DCTFクーラーの装着

ミッションを降ろしてクラッチを7枚強化版へアップグレードした上でのアッパープログラム施工

タイヤ交換やブレーキフルード

デフオイルの交換等メンテナンスを施工させて頂きます。

 

まずは

サージタンクを取り外し、エンジン内にゴミが入らないようにインマニカバーを装着

(このカバー非売品です。ニヤニヤ)

インジェクターを交換して行きますが、変換カプラーなんて言う素人みたいなものは使わずに

ピンをカプラーから抜いて、交換するインジェクターに合わせたカプラーを装着します。

消耗品のプラグも、この機会に同時交換してしまいます。

 

交換が終わってしまうと

特に変更箇所が目立つ訳ではありませんが、NISMOでブーストを上げると

ノーマルインジェクターでは間違いなく燃料が足らなくなるので、ある意味必須パーツです。

 

インジェクターを大容量化したら、それに合わせたECUデーターを机上で作製し

ひとまずインストールしようとOBDカプラーを外すと

NISMO様からの最終コーション?

本気のNISMOには絶対に叶いませんが、スポリセやNISMOグレードのECUであれば

自分のECUデーターでも勝負出来るのでは?と勝手に思い込んでいます。

 

エンジン始動を行い燃料補正値と学習値がおかしなことになっていないかを確認したら

今度はバンパーを外します。

HKS製のDCTFクーラーを装着して行きますが

HKS的にはNISMOグレードは適合外との事。

付かなかったとしても、HKSに文句は言えません。

 

更にバンパーだけで低グレードなら86の新車が買えると言う

ドライカーボン製のエアロには

DCTFクーラー用のエアガイドに繋がる部分が

塞がっています。

ここは容赦なく切り飛ばさないとイケないのですが

値段を考えると胃が痛くなります。

 

反対側のエンジンオイルクーラー側は

当然ながら穴が開いているので、これを見習って

切りました!

ドライカーボン言うても、エアソーで普通に切れます。

っが、切れた切り口に注意しないと、スパっと手を切ります。

 

コアだけでなく

ダクトやウォッシャータンクを装着し

配管もある程度の所まで這わせておきます。

 

ここまで来たら、今度はGR6ミッションを降ろすのですが

大型のジャッキをGRBインプレッサのエンジン&ミッションで使ってしまっています。

このジャッキが無いとGR6は降ろせないのですが、GRBのエンジンミッションを降ろすのも面倒です。

 

メーカーに在庫有ったので

・・・新品買いました。

これでR35のGR6ミッション脱着が2台同時施工出来ます!!

 

降ろしたメンバーASSYから

早々にミッションが切り離され

専用スタンドにて

スタンドアローン状態へ。

 

すぐさま

アッパー側が取り外され

クラッチや

油圧ユニットを分解して行きます。

 

クラッチは今回純正6枚から

7枚強化品にアップグレードするので

7枚のクラッチ+センタープレートにて厚みを調整し

クラッチクリアランスを出して行きます。

詰め過ぎればクラッチが切れませんし、隙間が多すぎれば発進時にグワングワンします。

 

強化したクラッチは

アッパーに戻されて、ミッションロア側にも戻されるわけですが

ロア側はストレーナーとフィルターを新品に交換して

ソレノイドユニットを清掃して組み付けます。

 

メインシャフトのCクリップは

年式的に

メーカー対策後なので、今回はそのまま閉じます。

 

出来上がったGR6は再びジャッキに載せられ

車載

され

車体には

マフラーなどの排気管が戻されて、エンジン始動&ミッションテスト。

DCTFクーラーの配管も追加されたので、入念にDCTFの漏れが無いかを確認し

油温や油圧をモニタリングします。

同時に

ダクトに穴を開けたバンパーも装着しました。

やっぱりNISMOバンパー、かっこいいですね~。

 

メーカー的には適合外ですが、根本的にどこかがガチ当たりするような事はなく

ダクトの位置を微調整すればHKSのDCTFクーラーキットでも装着出来ます。

 

ミッション油温が

70度以上になるのを確認したら、油圧を最終確認してOK

昨日のブログに出てきたこの画面 NISMOのMT油圧だったんです。

 

MT油温が70度を超えた段階で

MT-CPUのデーターをMY2020に書き換えるのですが

トラブルが出ないように、リセットデーターを先に書き込むのは

昨日のR35と同じです。

 

データー書き込み後

クラッチ&ギヤ学習を行いますが

こちらも問題なくサクっと完了。

学習中はMT油圧が連続的に上がったり下がったりするのと

ミッション側からガチャガチャとギヤの入れ替わる音がします。

 

ここまでで一つ目の山は越えた感じなので

続きはまた明日。