セッティングとは直接関係ないのですが、最近個人的に病院と縁があり過ぎまして・・・。
事の発端は店の番犬にもなっている、ダックスフンドのカートが
左後ろ足を引きずる様になって、よく見ると人間でいう薬指の爪が割れてしまって
おかしな事になってました。
病院に連れて行くと癌かも知れないので、組織を採取して病理検査に出すとの事。
結果はものの見事に癌でした。
幸い他の部分への転移は見当たらず、もともと転移の可能性の少ない癌だったので
薬指一本を詰めることで、直ると言う獣医さん。
ただ、手術は早い方が良いと言う事で早々に薬指を摘出
晴れて極道犬になりました。
手術の終わったカートを病院に迎えに行こうとすると
今度は自分の背中に激痛が走り、しばしフリーズ・・・。
ぎっくり腰か？と思う物の、ゆっくり動いてみると痛みが若干収まります。
そのまましばらく様子を見ていると、少しづつ痛みが引いたので
カートのお迎えは奥さんに頼んで、自分は家に帰り休養。
一晩寝たら直ったので、なんだったんだろ？と1日過ごし
その日の晩に寝ていると、また前日と同じ激痛が・・・。
今回は収まる様子もなく、体の中から高校球児がバットフルスイングで背骨を打つような痛みです。
見るに見かねた長男が救急車を呼び、人生初乗車。
中身を堪能する余裕もなく痛みに耐えていると
救急隊員の人が、アチコチさわって
「ここ、痛いですか？大丈夫ですか？」
と触診してきます。
質問に素直に答えていると、救急隊員が薄ら笑みを浮かべながら
「石ですね、きっと・・・。」
石？？？
そのまま病院に連れて行かれ、レントゲンやCTを取ったら3時間ほど放置
ちょうどこの日は交通事故や心筋梗塞、急性虫垂炎で担ぎ込まれた人でERが溢れかえっており
自分の所にはなかなかお医者さん、来てくれません。
「まあ、放置されるって事は、それだけ軽傷なんだな。」
と自分で自分に言い聞かせるものの、痛い物は痛い。
見かねた看護婦さんが
「痛み止め要ります？」
って言うので
「お願いします」
と答えると
「ちょっと待ってくださいね～」
て、微妙な笑み
数秒後、手にゴム手袋はめて来たと思ったら
「ちょっと失礼しますね～」
って、いきなりズボンもパンツもずり降ろされて
「はい、息を口から吐いて～」
・・・ズボ・・・
座薬でした。
経口じゃ無いんかい！
最終的な医師の判断は
「尿管結石ですね。石が出るまで水をたくさん飲んでオシッコ沢山して下さい。」
だって。
特に治療法はなく、自然に石が出てくるまでひたすら我慢との事。
2週間経っても、これと言った物が尿道から排出された感はなく
膀胱の違和感と微妙な背中の痛みが残っていたのですが
今週の木曜辺りから以前とは違うスッキリ感を感じるようになり
多分、どっかで出たんだな。と。
ようやくあの痛みの恐怖から解放されたかと思ったのも束の間
今度は父親が救急車で運ばれたとの報告を受けて近くの総合病院へ。
胆石が胆管に詰まって起こる胆管炎の疑いとの事。
親子そろって石に苦しめられるとは・・・。
そして石に苦しめられながらも仕事を休もうとしないのも親子で似てます。
胆管炎で熱が39度以上あるのに、解熱剤飲んで給料明細と支払い明細を作る父
尿管結石の痛みをジャンプで紛らわせながらダイナパックでセッティングする息子
（このS15をセッティングしている時が、一番痛かった・・・）
子は父の背中を見て育つものです。
今の時代、ここまでして仕事をする人の事を
「信じられない。バカじゃないの？」
って思う人のが多いんでしょうかね。
きっとそう言う時代なんでしょうね。
でも、そう言う親父の背中を見て育ってきたんですよ。
仕事を請けるって事は、その責任を背負うって事だ。ってね。
その教えに背かないように、毎日一生懸命働いてるつもり何ですけど
「こんなに納期が遅いなら作業を頼まなければよかった」
みたいな声も聞こえてくるわけで・・・。
遊んでいて作業が遅れてるわけじゃないんです。
自分を含めてすべてのスタッフが毎日必死なって作業を進めているんです。
でも、イレギュラーな仕事ばっかり入って来るので、順調には進まないんです。
特に初めて請け負う仕事はトライ＆エラーの繰り返しなんで、予定通りになんて進む訳が無いです。
その旨説明した上で作業依頼を受けるのですが
待っている間に色んな感情の変化が有るんでしょうね。
車両完成を心待ちにしているオーナーの気持ちは痛いほど分かります。
なので、その気持ちに応えようと、こちら側も全力で取り組んでいるんです。
長文になりましたが、まあ、こちら側サイドの内情が少しでも汲んで頂けたら嬉しいです。
あっ、でも、どこかのお店みたいに
4点式シートベルト頼んで3年後に装着してもらった。
とか
オリジナルのサスペンション、暫定使用のまま未対策で数年が経った。
なんて事は無いです。
