GCGのG30-660と言うかなり効率の良いタービンを組んでいます。
その為、エアフロ電圧と純正ECUのVQマップでは対応しきれない部分が出て来てしまいました。
詳細は前回のブログに書きましたが
同じエアフロ電圧時でもブーストが掛かった時と掛かっていない時で
空燃比にあきれるほどの差異が生じます。
っで今回テストしているのが、簡易的なDジェトロ。
エンジンルーム内に
独立した圧力センサーを装着して
縦軸にブースト、横軸に回転を入れた3Dマップを構築して
各ブーストごとの回転におけるエアフロ電圧を任意で造ってしまおうと言う訳です。
PCを2台用意して
1台は実際のエアフロからの信号と疑似エアフロ出力のモニター
もう1台は純正ECUのデーターモニターをして
エアフロ電圧を任意に変更出来ているかどうかを確認して行きます。
いきなりエアフロ変換してしまうと、エンジンが掛からない事も多いので
まずはエアフロ補正から始めます。
制御の端末には今回はトラストのイーマネージアルティメイトを使っています。
入力されて来たエアフロ電圧に対して何%増減するかを指定して
純正ECUのエアフロ電圧が変化するか、それに伴って空燃比も変化するかを確かめます。
問題無く動いている様なので、今度はエアフロ互換マップを造ります。
各ブースト、各回転でどれほどのエアフロ電圧が出力されているかをモニターして
手打ちでエアフロ電圧を決め、LOGを取って実際にエアフロが測っている電圧と
造ったマップからの電圧に大きな誤差が無い事を確認します。
この二つがある程度追従する様になって初めてセッティングに入れます。
画面下のLOGグラフ、白と水色が入力エアフロ電圧と仮想電圧出力です。
ほぼ同じ様なグラフを描いたので、叩き台は出来ました。
ここからは任意の場所の数値を変更することで
各回転、各ブーストでのエアフロ電圧を変化させ
純正ECUのみでは見分けれなかった空気流量を計算させます。
まずはブースト0.7kほどでまずはマッピングしてみました。
グレーが今回のブースト
水色は前回まで使用していたHKSのGT3タービンの最低ブースト時です。
ブーストにはこれだけの差がありますが
パワーはすでにブースト1.0k超時に迫る勢いです。
最近のタービンは小型でもかなりの効率ですね。
基本的なマップが出来たので、今度はブーストをセッティングして
徐々にハイブーストを掛けて行きます。