先日のブログでECUとの通信確認行った
W213型メルセデスベンツ E53 AMGがECUチューンの為、再入庫しました。
以前ポルシェ911 GT3をECUセッティングしましたが
そのポルシェオーナーからの御紹介で
今回E53 AMGと言う非常に高級な車両のECUセッティングに携わる事が出来ました。
今回は実走による現車合わせと言う事で
ポルシェのセッティングの際にも使用したAEMのAQ1と言うロガーを装着して行きます。
PCのボタンをポチポチ押さなくてもログスタート&エンドが出来る様に
コタツのスイッチを流用してログスタートボタンが造ってあります。笑
OBDポートにコネクターを接続し
データーを取得しようとするのですが、どうにも繋がりません。
このAQ1、さすがアメリカ産と言う接触不良を稀に起こすので、今回もソレか?と思ったのですが
同時入庫しているAUDI S7に繋げると普通にLOG出来ます・・・。
色々と調べて行くと、メルセデスベンツのミーコネクトサービスと言う物と因果関係がある様で
OBDを繋げて通信させようとすると
こんなコーションが立ち上がります。
海外サイトを見ると、どうも汎用診断機のメルセデス規格では
OBDデーターモニターは出来ない、みたいなことが書いてありました。
試しにSNAP-ONの汎用診断機を繋げてみると
212型までは対応してますが、213型は非対応・・・。
上位機種のMTG5000でもW213には対応していませんでした。
そんな特殊なクルマなの?
メルセデス専用のXENTRYを繋げて
ミーコネクトを無効化出来ないか調べましたが
無効化して、再度有効化出来るか自信が無いので辞めました・・・。笑
結局汎用診断機のグローバルOBD規格で
LOGを取った物を一覧化して、ノーマル時とECUチューン後の効果の程を比較する事に。
なので今回はAQ1の
こう言うLOG画面は出て来ません。
ECUへのデーターの書き込みはOBDからは出来ないので
ECUの端子に配線を接続して書き込んで行きます。
書き込み後のテストはクローズドなコースで行われ
街乗り領域に最も影響を及ぼしそうな3速と
高速道路でのパワー感につながる5速で試して見ました。
3速の結果
回転上昇率では17%ほどの向上を果たしました。
今回は速度比も計算して見ました。
一部速度と回転数がゴッチャになってます。
ノーマルでは39Km/Hから123Km/Hまで加速するのに6.03秒だったのが
ECUチューン後は39Km/Hから124Km/Hまで5.55秒で到達しています。
驚くべきなのは5速でのテストで
回転上昇率では40%以上の向上となり
速度比では70Km/Hから218Km/Hまで23.67秒掛かっていたのが
69Km/Hから217Km/Hまで到達するのに17.62秒し掛かりませんでした。
速度比でも34%の向上です。
さすがS/C&ターボ&マイルドハイブリッドのマルチエンジン!
一度エンジンを冷やして
低水温時の確認をして行きます。