前回、パワステギアボックスの修理やPIDセッティングを行ったBNR32 GT-Rが
再入庫しました。
近所のクルマ屋さんに
「パワステギアボックスからオイル漏れしている」
と指摘されたとの事でしたが
エンジンルーム側から見てみると
オイルフィルター移動キットの
ホースジョイントユニオンからオイルが滲んでしまい
そのオイルがホースを伝わってトランスファー上部に滴り
走行による加速G等でパワステギアボックスに降りかかった様です。
そのオイルを見て
パワステギアボックスがオイル漏れを起こしている
と判断したのでしょうね。
エンジンOH等でこのフィルター移動キットも何度も脱着しているので
そろそろユニオンがダメになりかかっているのかも知れません。
清掃後、増し締めして直らなければ、ユニオンとホースを一式交換する必要がありますね。
続いての症状は
との事
LOブーストでは1.2K HIブーストで1.4Kにセッティングしてあるのですが
LOでブーストが上がってしまう時もあり、正常な時もあり・・・。
ここでちょっとだけ宣伝ですが、スマホでうちのHPを見て頂くと
LINEを送ると言うボタンが出てきます。
右下にあるボタンを押すと、LINEで友だちになる事が出来ます。
友だち登録して頂くと
問い合わせや作業の進捗状況の報告にLINEを使う事が出来ますので
レスポンス良く連絡が取れます。
さて、本題に戻ってブースト異常の検証です。
試しにその辺の道路で踏んでみますが
LOブーストでもピタっと1.2ｋをキープします。
何度試運転しても症状が出ないので
お店を閉めてから、メカニックに運転してもらい
自分は助手席でPCのLOGを凝視しながら様子を伺って見る事にしました。
アクセル全開でもブーストは安定していて複数回試しても変化ありません・・・がっ
アクセルをラフにON-OFFさせた後で全開にすると
ブーストが1.5K以上に上がってしまう症状がLOGに取れました！
PIDの制御情報を鑑みると、どうもプロポーショナルと積分値が高すぎる様です。
何度も設定を変更しながらテストを繰り返し
ラフアクセル後の全開でもブーストが安定する数値を見つけました。
PID・・・奥が深いですね～。
比例、積分、微分、それぞれの意味を分かった上で扱わないと諸刃の剣になります。
帰途の道すがらも色んなアクセルの踏み方を試して見て
ブースト異常が無いかを確認しながら帰店しました。
症状的にオーナーが直面したトラブルが、コレなのかは？なので
一度納車して、様子を見てもらうことにします。
