先日エンジンをOHした
BNR32 GT-Rが慣らし運転を終えて帰ってきました。
GTX3584RSタービンを装着した
このGT-Rとはまた別の個体で
街乗りを重視したミドルサイズGTX3576Rタービンを
装着しています。
慣らし運転が終わったと言う事で、E/Gオイルとフィルターを交換しますが
基本的にエンジンの仕様は大幅には変えていないので
実走でLogをチェックし問題がない事を確認しながら
ブーストのセッティングを
オープンループからクローズドループのPIDに変更しました。
GTX3584RSタービンの時もそうでしたが
ブーストに変動が出るとこの手のシングルタービンはパワーグラフに直結します。
なのでブーストを安定させることは出力グラフにも影響を与え
それは全開時の乗り味に直結します。
それにPIDを有効にしておけば、目標ブーストと実ブーストの差を見ながら制御が入るので
夏場にブーストが垂れたらその分を自動で補正してくれますし
冬場にオーバーシュートしても、すぐにブーストを落とすので
ブーストリミッターが作動すると言う事を防げます。
良い事だらけの様ですが、設定が面倒です・・・。
PIDのそれぞれの数値と目標ブーストマップ
目標ブーストに応じたDUTYマップを机上で計算し、Logを見ながら微調整して行きます。
今回はLOブーストで1.2k
HIブーストで1.4kに設定してありますが
定規で引いたようにまっすぐなブーストグラフです。
ソレとは対照的に制御を行っているブーストソレノイドDutyは
ノコギリの歯の様にギザギザで細かい制御を行っているのが分かります。
この細かい制御が出来て始めて安定したブースト制御が出来る訳です。
やはりブーストPID制御は偉大ですね~
狙った所にピタっと合わせて来ます。
ん?じゃあ、社外のブーストコントローラーは?
PID制御していないブースト制御は?
・・・言わなかったことにしよう・・・。