先日まで車検整備を行っていた
CZ4A ランエボ10が車検に合格したので、最後にアライメントを調整しています。
なぜ車検後にアライメント?と思うかもしれませんが
車検場のライン検査でサイドスリップ測定と言うものがあります。
範囲内に入っていない場合は現場で微調整しますが、これはあくまで基準値内に入れる為の調整。
この調整でハンドルのセンターが微妙に狂ってしまう事も多いので
陸運局での車検が終わってから、アライメントを測定し
正確なハンドルセンターを出しながら再調整する訳です。
カーボンツインプレートクラッチ交換等、かなりヘビーな車検整備でしたが
2年後の車検では20万キロ越えは確実なので、今度はE/G-OH&タービン交換ですね。笑
昨日、ブーストPIDセッティングを紹介したBNR32 GT-Rですが
パワステがかなり重いと言う事で
ステアリングギアボックスを
リビルト品に替えました。
純正新品のギアボックスはすでに廃版でして、修理は基本的にリビルト品を使いますが
リビルトと言ってもそのリビルト作業内容はメーカーによって雲泥の差があります。
内部のシールや消耗品にはほとんど手を付けず、外観だけブラスト処理&再塗装して終わり・・・
何て言う、極悪リビルト会社も存在しますが、そう言うパターンが結構多いのが残念な現状。
今回は安心のナガオテクノさんに、リビルト作業してもらった物を装着しましたが
BNR32では、この車速感応式ソレノイド油圧バイパスバルブの動きが肝心です。
なのでこの部分もしっかりとリビルトされていないと
ギアボックス変えてもパワステ重いまま・・・となってしまいます。
車速感応式パワステは停車時や低速時はパワステアシストを増やしてハンドルを軽く
速度が上がった場合はアシストを減らして、タイヤからのフィードバックを増やします。
最低アシストは25%なので、何かしらの不具合が発生すると
アシスト量は25%に固定されてしまいます。
かなりハンドルは重くなりますが、一切のアシストが無い訳ではないので
パワステレスほど重くはないけど、指で回せるほど軽くもない。
と言う微妙な重さになります。
この状態で乗っているBNR32オーナーは結構多いと思います。
不具合の種類は多岐に渡り、このソレノイド本体が悪い場合や
コントロールしているEPSが死亡しているパターン
EPSへの各信号がシャットダウンされているパターン等々
BNR32もすでに30年が経過していますので色々な壊れ方のパターンがあります。
ノウハウが無いと直せない車種になってしまいましたね。
ギアボックス&タイロッドを交換しても、ブレーキング時のジャダーが収まらなかったので
ローターを
新品に
交換!
無事ジャダーは収まりました。
さて、ブレーキジャダーが無くなったので
ブーストのPIDが負荷変動の大きい5速でも有効なのか
全天候型テストコースにてテストしてきます。