良くある話ではありますが、特にECUセッティングに関しては
他店で施工した物の、もうちょっと上があるんじゃないか?という事で
現車合わせをお願いされるケース。
今回のND5RCは、現状でもそれなりに速い物の、GTウイング装着で
最高速が落ちてしまったので、そこをもう少し伸ばせないか?と言うご相談。
ハイカムまで導入されたエンジンはすでにECUにも手が入っており
パワーチェックを行うと暖機後の最大値で
152.7ps@7000rpm
トルクは18Kg@3788rpmでした。
弊社で以前セッティングしたND5RCの後期が約147ps トルク18.6kでしたので
重ねて診ると6500rpm以降のパワーの伸びはあるのですが
そこに至るまでのパワーが微妙な感じです。
街乗りは一切しないので、サーキットでのパワーを!
と言うある意味振り切ったオーダーでしたので、5000rpm以上でのパワーアップに主眼を置き
7000rpmで157.4psまで絞り出せるようになりました。
Revを引き上げて7100rpmまで回すと
159.7psまで出力されますが、ここに来るまでの間エンジンは全負荷でのパワーチェックを
数十本経験しているので、一度冷やしてあげて
熱ダレの無い状態でパワーチェック!
161ps@7000rpm
トルクは19.3Kgまでアップデートされました。
入庫時の7000rpmで比較すると8.5馬力の上昇とトルクは約1.3kg上がりました。
7500rpmまでパワーチェックしてみると
7158rpmにて162.1psを出力し、サーキットでは7000rpm付近もしっかりと使える事が判明。
全負荷域のセッティングは終ったので
今度は実走行にて、高回転のパンチが出るように微調整して行きます。
空いたダイナパックに載せられるのは
こちらのVAB型 WRX-STI。
こちらも他店にてエンジンの内部チューニングやタービン交換を行った物の
なんとなくトルク感が乏しいと言う事で弊社にて再セッティングする事になりました。
当初ECUにはロックが掛かっており
再セッティングのため一度ECUのデーターをノーマルに戻して貰ったのですが
大容量インジェクターと燃料ポンプ組み込みに合わせて
インジェクターのフロースケールと無効噴射時間を合わせ込んでも増量25%でA/F15.6?
薄い・・・。
ん~、なにかありますね・・・。
燃料が薄いと言えば、それが原因でエンジンブローしたFD3Sが居ましたね~
このFD3S RX-7での燃料系トラブルシュートはnoteにて書き綴っておきます。