ランエボ CT9AとCZ4A

新旧のランエボが

仲良く隣同士のリフトで整備されてます。

 

CT9A ランエボ9は

中古で購入した直後から悩まされていると言う

AYCからの異音修理です。

ディーラーに持っていて診てもらった所

AYCユニットがすでに廃版で修理のしようがない。

と言われたそうで

ベアリング等の単品交換でなんとか治らないか?

と言う相談から車両を預かったのですが

念のため三菱部品共販にAYCの状況を聞いてみると、1個だけあるとの事

 

早速注文して

無事に

該当部品が入庫して

中身も確認!

 

じゃあ、交換しよう!と車載のAYCからオイルを抜こうとするものの

1滴も出てこない・・・。

 

このAYCの異音は単純に、前整備者のオイルの入れ忘れに寄る焼き付きが原因でした。

恐らく内部すべてにダメージが及んでいる物と思われ

このAYCを使った修理をせずに良かった~と胸を撫でおろした次第です。

 

実際の交換は標準工数を見ると4.9時間で、結構な大仕事です。

関係各所を取り外してAYCユニットを脱着したら

対応した診断機でAYCのエア抜きをしないといけません。

今時の診断機(SNAP-ONのMTG5000)ではACDのエア抜きモードはありましたが

AYCのエア抜きモードが無く、実際にエア抜きは出来ませんでした。

この辺りのノウハウが無いとCT9AのAYCやACDオイル関連のメンテナンスは出来ませんね。

 

試運転を行った所、異音はもちろん皆無となり

駆動系のロスが無くなったせいか、加速感も良くなっていました。

大金をつぎ込んだ価値はあったと思います。

 

 

ミッションを降ろして見たら、クラッチが社外だった

CZ4A ランエボ10は

結局ATSのカーボンツインプレートを

奢る事になりました。

 

1年間で3万キロ以上走破するオーナーなので、耐久性を考えれば

数年に一度クラッチを交換する工賃を考慮し

減りがほとんどないカーボン製の方がトータルでは安くなると言う判断です。

 

ただ、組み付け時には慎重な作業が求められ、コジってMTスプラインを入れようものなら

パリっとカーボンディスクが割れてしまいます。

細心の注意を払いながら作業を進めて行きます。