BNR32 GT-R LinkG4+プラグインにてセッティング!前編

ダイナパックには載せた物の、なかなか本セッティングは入れなかった

BNR32 GT-Rはいくつかの壁がありました・・・。

 

まずは低水温始動補正の一環として、AACバルブの開度設定をしたのですが

一向にアイドルアップが働きません。

念のため新品を奢ったAACバルブ(別名ISCバルブ)ですが

結果から言うと、彼の内部にあるバルブが固着していて

アジャスト出来なかった・・・。と言う物です。

AAC単体にして、バルブをピックっでグリっと押してあげたらパチンって。

端子に5~12Vの可変電圧を掛けたら、バルブはスムーズに上下します。

2.3分ほど可変電圧を掛け続けて、バルブが再固着しないかを確認し

問題無さそうなので、再度エンジンに組み付けて始動スタート!

無事アイドルアップ出来ました。

 

そのまま水温を上げて暖気を終わらせ、通常使用水温で各部のベースマップを作ります。

今回はHKSのVcamStepPROを組み込んでいるので、このユニットを動かすべく

LinkのVVTI設定も作らなければなりません。

 

カム角信号のテストモードにして

HKSのカムセンサーの角度を測ります。

一発目が約134度

これをオフセットとして2歯目 3歯目の角度を入力するのですが

カム角度信号としては・・・信号無し。となってしまいます。

 

カム角信号をオシロで見ると

トリガとは別に髭が生えてます。

これを信号としてとらえてしまい、カウントが合わないのか?

髭を無くそうと裏技を試すもののトリガ電圧そのものがドロップしてNG

別方法で髭を無くすことは出来たのですが、それでもVVTIは動かず・・・。

 

VVTIの絶対ポジションが

エンジン回転上昇と共にオフセットして行ってしまいます。

って、オフセットしたら絶対ポジションじゃ無いし・・・。

 

ヒントは

このトリガ波形

上がりは垂直に立ち上がりますが、下りは放物線を描いてます。

この放物線の傾きが回転が上がるにつれて変化します。

なので絶対的なポジションが絶対じゃなくなっちゃうんです。

ど言うことは・・・そうです。トリガの取得方法を上りで取得すればいいんです。

過去の事例にとらわれて下りでトリガを取っていたのが失敗でした。

 

ここまでやってようやくHKSのVcamが動くようになり ほっと一安心

 

フルコンのセッティングはマッピングよりも下準備に時間が掛かります。

Vcam、点火、燃料、ブーストマッピング編はまた明日~