今日からお店は休みに入っていますが
年末に書ききれなかった作業内容を追憶として・・・
年末追憶 その1
軽耐久レースに出場し上位入賞を目指す
も。ファクさんのデモカー ケローブ
まずは入庫時にパワーチェックを行って、ビフォー&アフターのビフォーを記憶!
今まではHKSのVpro4.0で制御していたのですが
VVTIを動かせなかったり、AFフィードバックが有効にならなかったりと
廃版になるべくしてなったVpro4.0のポンコツ具合全開でした。笑
そこでLINKのエクストリームを使って制御する事になったのですが
何とかエンジンが掛かり、アイドリングも安定したので
今度はVVTIの設定を始めたのですが・・・。
初めて施工する車種の場合、VVTIの設定もすべてカスタムで1から構築しないといけません。
カム角入力の角度をモニターしながら、VVTIユニットを動かすためのオフセットを計算
あとはOCVを動かす為の最小DUTYと最大DUTYを設定して
何とか目標進角までVVTIが動くようになってホッとしたのもつかの間
再度ダイナパックに載せてVVTIの最大進角を探って行くと、再びカウンターエラー発生!
エラーが出ないギリギリのせめぎあいを続けて、なんとか最大トルクの出せる設定を発見
VVTIの最大進角から遅角側に変化する5000rpmまでの燃料とVVTIのマップを設定し
点火は安牌でMAX10度固定(ブースト立ち上がり時は8度まで遅角)
AFR11.4未満でブースト1.6k弱
破線が入庫時のグラフでVpro4.0で同ブースト
実線がVVTIのセットをして、上記LOG条件で5000rpmまで回した際のグラフです。
入庫時はF5タービンを組みあわせた、鋳造強化ピストン使用&ハイカムで
150psオーバー、トルクは16k前後を発揮していましたが
VVTIの設定を行った後は、トルクが圧倒的に増え
4700rpmではトルク18k越え、TCFは1.0での結果です。
やはりVVTIは偉大ですし、VVTIの制御の出来ないVpro4.0は無くて良いです。
このまま燃料と点火合わせ込んだら、スゴいことになるぞ!と思ったら
エンジンが弱音を吐きました・・・。
1番圧縮
2番圧縮
3番・・・
明らかに元気がないですね。
スコープで覗くと
ピストン逝きかけてます・・・。
と言うかエンジンブローです。
鋳造のピストンだと、この辺りのトルクの元となる爆発力で限界の様です。
も。ファクさんに事情を説明したら
「鍛造ピストンでエンジン造り直して、年明けには持って行きます!」
との事。
Newエンジンでの本領発揮を待ちたいと思います。