MK32Sスペーシア(カスタム)NAエンジン用のECUのが先に出来ちゃいました。

先日のブログで軽自動車のECUチューンも積極的に取り組んでいるとお伝えしましたが

MK32Sスペーシアはターボ車より先に

NAエンジン用のECUセッティングが完成してしまいました。

 

ターボ車以上に加速の鈍いNAエンジンですが

今回は最大パワーだけでなく、アクセルにレスポンス良く反応する事や

燃費の向上にも主眼を置いてセッティングしています。

セッティング前後の空燃比を比較すると

最大で15%ほど燃料を節約出来ている部分もあるので

走り方によっては結構燃費も上がるともいます。

 

燃料はレギュラーガソリンのままでOKですが

もちろんパワーアップも果たしながらの結果です。

 

っがこの車両変速比の固定モードがないCVTですので

ダイナパックでのパワーチェックが出来ません。

じゃあ、どうやってパワーが上がった事を確かめたのか・・・?

 

人間シャーシダイナモを乗せた???

いえいえ、ちゃんと根拠があるんです。

まずはノーマル時に、走る道路区間を決めてlogを取っておきます。

同じ条件が何時でも再現できるようにアクセルの踏み方等は揃えやすくします。

 

今回は一度速度を上げたら一定速度までアクセルOFFでスピードを落とし

その後アクセル全開で決めた速度までスピードを上げて行きました。

その区間の所要時間をlogから正確に測り取れば

1秒当たりの平均速度上昇率が計算できます。

仮に10km/hから75km/hまで12秒掛かったとすると

計算上は1秒間に5.41km/hずつ速度上昇出来た事になります。

この数字が大きくなればパワーは上がっていて、小さくなればパワーダウンです。

 

ちなみにこのNAスペーシアはノーマルECU時の速度上昇率が5.41でした。

 

VVTIを今までの経験からそれとなく変更したら4.66までダウン・・・。

これはアカンと、VVTIは元に戻して

AFRと点火、スロットルマップを変更して行ったところ6.21 6.47と上がって行き

最終採用となったデーターでは6.98まで上がりました。

元に戻すと、最初は10km/hから75km/hまで12秒掛かっていたのが

ECUセッティング後は9.9秒で出せたと言う話になります。

 

この差は結構大きくて

登坂などではノーマルとの違いをハッキリと体感できるようになっています。

スピードリミッターも変更したのですが

CVT車両ゆえダイナパックやリフトでの空回しでは速度が伸び切らず

(空回しだと70km/hでCVTのプーリー変速が行われなくなり、REVリミットに当たります。)

この車両で140km/h以上だせるクローズドコースも近所には見当たらず・・・。

多分、切れてると思います(笑)

 

っで、出来たものは売り出したいのですが

2022年11月まで待って・・・。

 

1台も売れませんでしたので、そのまま廃版品となりました。