ダイナパックでのセッティングが始まったJZX100クレスタは
ブーストコントロールOFFでの基本セットが終わった段階で
まずはEX側のバルタイを機械的に調整してパワーグラフのバランスを調整します。
その後、完全OFFにしていたIN側VVTIのソレノイド信号を少しずつ入力して
ここまでグラフ特性が変わりました。
ブーストは変えておらず、EXとINのバルタイ調整で
3000~4000rpmのトルクが全く違う結果になっています。
4000rpmでのトルクはバルタイセット前は38.5kだったのが61.3k
パワーに関しては220psだったのが340psまで上がってます。
やはりバルタイ調整は必須科目ですね。
VVTIが出始めた時は制御が出来ないからとわざわざ取り外す事もあったようですが
今じゃないのが考えられないほどの武器になっています。
バルタイが決まったらブーストを少しずつ上げて行き燃料と点火の辻褄を合わせます。
HIブースト1.5k強で600psオーバー トルクは77.9k
ブーストOFF1.1k前後でも527ps トルク67.7k!
この状態はセッティング開始時に基準を合わせ
TCF1.0にて表示しています。
オレンジがバルタイを調整する前のグラフですので
どれ程の違いが出たか一目瞭然だと思います。
1JZエンジンのままヘッドガスケットを交換し
TD06クラスのタービンを装着していたのですが
同じブースト1.5k前後で550psぐらいを出力してました。
TCFを合わせてグラフ表示すると
トルクの出方、最大パワー共にここまでの相違があります。
1.5JZエンジン、しっかり造り込むとすごく良いエンジンですね。
単純にTCFを1.2にして測定し直した数字は
700psオーバーのトルクは95k越えです。
ダイナパックから降ろして低負荷時等の確認に入ります。