セッティング前の下準備の終わったVAB WRX STIは
ダイナパックに載せられて、ECUセッティング開始です。
ちなみにエアクリーナー周りは純正BOXを使用していますが
エアクリーナーそのものはHKS製を使用しています。
今回はECUのセッティングとブーストコントローラーのセッティングがあるので
それぞれにPCを接続してセッティングを進めて行きます。
基本的なマップはGVBインプレッサに非常に良く似ていますね。
要求トルクマップやトルクアクチュアルマップはほぼ同じ構造ですので
リニアスロットルのデーターはすぐに製作出来ました。
SIドライブのSにリニアスロットル S♯にハイスロットル Iにスノーモードを入力してあります。
ブーストを上げていくとスバル車ではほぼ間違いなく起こるノッキングを防止する為
点火のベースマップとアドバンスマップの高負荷域の数字をリタードさせて
目標空燃比マップは濃すぎる部分を薄くして全体の辻褄を合わせて行きます。
最終的には
ブースト1.5k→1.2kで347ps トルク52.2k
一般的なEJ20エンジンでブーストアップした場合の平均的なパワーだと思います。
ブーストは3種類設定出来るのでOFFと合わせるとパワーは全部で4つのモードに切り替え可能です。
ダイナパックから降ろして、実走での各マップの読み込み位置の確認と
SIドライブに入れたスロットルマップの微調整を行い、すべてのセッティングが完了です。
EVC6によるブースト設定と、SIドライブのスロットルモードが3種類あるので
走行シーンにあわせて色々と楽しめそうです。