VAB WRX-STI ダイナパックセッティング開始までの道のり

先日タービン交換作業が終わったVAB WRX-STI

EVC6 2.4IR

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と、イノベートのA/Fメーター

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の装着。

同時に前回装着したDEFIの追加メーターの作動電源を

AACではなくIG-ONに変更してほしいと依頼されていたので

ステレオ周りのAACからプッシュスタート周りのIG-ON電源に接続し直して

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クーラントを注入したら

動作を確認。

AACに繋ぐのが一般的ですが、AACの状態で車内に留まるオーナーにとっては

油圧のワーニングビープ音が気になる様で、IG-ONで動く方が良い場合もあるそうです。

 

LLCのエア抜きを終わらせ、タービン周りの確認も兼ねて実走行に行き戻ってくると

キーをOFFにしてもDEFIのメーターの電源が落ちません。

あれ?さっきは普通に切れてたのになぜ?

3分ほど待っていると電源が落たので、再度エンジンを始動して試して見ると

今度はキーOFFで普通にDEFIの電源も切れます。

???

色々試して見ると、負荷を掛けて走行した後はすぐに電源が落ちない模様

今回IG-ON電源を取った配線が何らかの負荷判断によりすぐにIG-OFFにならない場所の様です。

 

ECU周りのIG-ONであれば、キーOFFでECUの電源が落ちるまで10秒ほどなので

今回はそちらから配線し直そうと思ったのが、地獄への入り口でした・・・。

DEFIの説明書には30A以下のヒューズの配線から電源を取るようにと書かれており

MAXの使用電流は2Aと明記されていたので

ECU電源から分岐してコントロールユニットに接続してIG-ONにすると

「バチっ」

と言う音とともに

純正メーターの警告灯がすべて点灯しエラーコードが出ていると言うアナウンスが流れました。

調べて見るとECUに電源が来ていません。

整備書を調べてECU電源の元はメインリレーで

メインリレーのもとはE/Gルーム内のヒューズBOX内の30Aのヒューズとなっていますが

見たところ切れていません。

結局整備書からはどのヒューズが怪しかは判断できず、E/Gルーム内と社内のヒューズをすべて調べて

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ようやく破断したヒューズを発見

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容量は15Aでしたが、これが繋げた瞬間に切れるって

DEFIの使用電流MAX値、絶対2Aでは無いですよね・・・。

 

通常の営業が終わってすぐに始めた配線組み替え作業でしたが

結局車内のヒューズボックス付近のコネクターからIG-ON電源を探して再度接続し直し

ふと時計を見ると

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夜中の12時過ぎに・・・。

ガサガサと音がするので、ん?と思って振り返ると

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スタッフも一人残って作業を進めていました。

責任感の強いスタッフ達に恵まれて、ありがたい話です。

 

さすがにこれからダイナパックを回すことは出来ないので

一度家に帰って朝日が出てから

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セッティング開始です。