ST205 セリカ ブーストトラブル 原因判明

タービン交換が終了

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ダイナパックに載せてセッティングを開始したものの

ブーストが思うようにコントロールできない症状が発症したST205 セリカGT-FOUR

 

まずはエア漏れを確認しながら

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念のため幅の広いホースバンドを通常幅のホースバンドに交換するも

ブーストの立ち上がり不良は治らず・・・

 

パワーFCオプションのブーストコントロールキットでブーストをコントロールしているのですが

基本的にはソレノイドバルブのDUTY値しか設定できないので

試しにDUTYを100%(常時開放と同じ)にしてみるも、最大ブーストは1.4k前後までしか上がりません。

 

結果としては同じなのですが、アクチュエーターに挿さるブーストホースを抜き

圧力でダイアフラムが動かないようにして見ても最大ブーストは上がらず・・・

 

この時点で

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純正アクチュエーターのスプリングがタービンの排圧に負けて

ポペットバルブをリリーフしていると仮定し

トラスト製の汎用アクチュエーターのロッドをワンオフで加工して

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装着する事で対策してみました。

 

センターロッドの調整幅を多めに造り直して、排圧にテンションが負けた場合でも

ロッド長の調整で対応出来るようにして、いざチャレンジ

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純正アクチュエーターの時はオレンジ色の立ち上がりグラフでしたが

強化アクチュエーターに変更して赤色のグラフになりました。

パワーFCのブーストコントロールでは、強化アクチュエーターの制御は無理なようで

どう調整しても、鬼の角のような立ち上がりになってしまいます。

やはり、今どきの少々頭の良いブーストコントローラーが必須の様です。

 

パワーFCのブーストコントロールキットのまま

今まで使用していたハイフロータービンでのブーストの立ち上がりと比較しても

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最大ブーストに到達する回転数はほぼ同じなので

ブーコンをEVC6等に変更すればもう少し賢くコントロール出来ると思います。

 

本格的なセッティングは来年に持ち越しですが、根本原因の対策が出来て一安心です。