エンジン・ミッションの車載が終わり、ダイナパックへの装着までは順調に進んでいた
RNN14 パルサーGTI-Rですが、セッティングを始めると低速トルクの少なさにビックリ!
純正のカムスプロケットによるバルタイでは無理があったようです・・・
フロント側のダイナパックを取り外して
純正カムスプロケットから
HKSの調整式カムスプロケットに交換し、まずはセンターにて
純正と同じバルタイを測ってみます。
今回はIN 272度 EX280度と呼ばれるハイカムを使っていますが
実際に測定して見ると
IN側 開き始めBTDC23度 閉じ終わりATDC285度
開き始めから閉じ終わりまで308度!
1㎜リフトで測ると236度でした。
更に、最大リフト時のバルタイがATDC110度と言う
開き・閉じが非対称なカムでした。
そもそもロッカーを使うSR20はロッカーを押す場所が変わることで
レバー比が変わるので、右と左が全く対称と言うことは無いのですが
リフターの沈み込み量で測定して、ここまで差があるカムは初めてです。
最大リフトまでは133度で開くものの、閉じ終わりまでは175度掛けてゆっくり閉じて行くようで
ズバっと開いてジワ~と閉じるタイプみたいです。
EX側 開き始めATDC110度 閉じ終わり ATDC40度
開き始めから閉じ終わりまで290度!
1㎜リフトで測ると244度でした。
IN側とは異なり、EX側の最大リフト時のバルタイはBTDC70度で
最大リフトまでは180度掛けてジワっと開き、閉じ終わりまでは140度でスパっと閉まります。
最大リフト時が中心角では無い為
開き始めと閉じ終わりの角度から計算した中心角を基準に計算すると
オーバーラップ63度!
アイドリング出来ていたのが不思議なぐらいです。
ん~ここまで表記数字とプロフィールが違うカムは久しぶりです。
実測ではIN308度 EX290度!
高回転オンリーのNAレースカーみたいな数字です・・・
しかも左右非対称で最大リフトが中心に来ないとなると、バルタイセッティングにもかなりクセが出ます。
ブツブツ言ってもしょうがないので、グラフ作って机上で計算し
下から上までバランスが取れそうな数字を探して見ます。