JZX110 マークⅡ トラブルシュート中

先日、クラッチを新品に変えて実走が出来るようになったJZX110 マークⅡ

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実際に走ってみると、低負荷域はかなりギクシャクしていて

クラッチを完全につなげると尺取虫みたいになります。

オーナーは、この現象を おそらく半クラッチで緩和させていたんでしょうね。

その為にクラッチが予想以上に早く消耗したのだと思われます。

 

逆にブーストが掛かってしまえば、それなりに高回転まで回るので

問題はアイドリング付近から低回転の、極低負荷で起こっている様です。

 

そこでパワーFCとPCを通信させて、パスワードの掛かったデーターをのぞいてみると

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データー自体はJZX100のノーマルデーターと同じような・・・と言うか

アイドル回転が少し上げてあるのと、エアフロマップがパワーフロー用データーを選択してあるだけで

あとはJZX100のメーカーデーターそのものです。

 

どこのショップが装着し、だれがセッティングを行ってパスワードを設定したかは知りませんが

現車セッティングは行っていませんね。

A/Fのボスもありませんでしたので、当然と言えば当然ですが

パスワードが掛けてあったので、どんな面白いデーターが入っているのか楽しみだったのですが

なにもやってないことを隠すためのパスワード?の様です。

 

各センサーの状態を確認できる画面を見てみると

スロットルポジションセンサーの電圧が通常よりかなり高い電圧なのに

アイドルポジションがONになっています。

パワーFCのダメなところの1つですが、純正のアイドルポジションセンサーを使わずに

スロットルポジションセンサーのアイドリング中の平均電圧を学習し

その電圧をアイドリングとするので、こういうアンバランスが起こりうる訳です。

 

やはり、JZX110にJZX100のスロットルやISCVをサージタンクごと流用している所に問題があるようです。

センサー電圧や各配線の接続状況等、詳しく調べる必要がありそうですが

サージや電動スロットルをJZX110用に戻す予算はないので、

現状のハードを使って出来る限り普通に乗れるように対策してゆきます。