昨日、ノーマル状態でのパワーチェックとHKSのフラッシュエディターに入っている
PHASE2データーでのパワーチェックを行ったHA36S アルトワークス4WD
車体が軽いうえにパワーもしっかり出ている様で、巷で速い!速い!!と言われているのも頷けます。
HKSのフラッシュエディターに入っているデーターはいずれもレギュラーガソリン仕様なので
今回はハイオクガソリンを使用し、点火もA/Fも絞り込んで行きます。
目標空燃比マップと言う物がありますが
これはあくまで目標であって、数値を変更してもほとんど変化はありませんね。
実際の燃料噴射量を制御しているマップを変更する必要がありますが全部で6面あるので
(あれっ?4面だったかな・・・?)
どのマップが何時読まれるかを把握する必要があります。
更に点火マップは全部で8面、ブースト制御マップも複数面あるので
すべてのマップがどの段階で読まれるのかを予想しては結果を見て確認・・・
と言う作業を延々と繰り返してゆきます。
しかも造ったデーターは一度フラッシュエディターに書き込んで
その後にフラッシュエディターからECUを書き換えるので、二度手間です。
後半はかなりイラっイっラっ!となって来ますが、そこは我慢です。
何度も書き換えて、マップと実数値の関係性を理解できれば
あとはいつも通りの考えでパワーが上がってくれるエンジンでした。
ノーマル時と比較するとこんな感じ
HKSのデーターと比較しても明らかに違うパワー&トルクカーブを描くことが出来ました。
76ps トルク11.9kでノーマルから比べれば約13psのパワーアップです。
しかもトルクもパワーも全面で数値が上がっています!
点火時期とノックリタードが関係してくるので、大型のインタークーラー等を装着し
抜けの良いキャタライザー等が発売されるようになればもっとパワーは上がるでしょうね。
ちなみにデモカーのJW5 S660のハイオク仕様データーと比較する為
1本だけTCF1.2で測定して見ました。
赤いグラフがアルトワークス、青いグラフがS660です。
明らかにS660の負けです。
しかも車重は100kg以上S660の方が重いので、ストレートの加速では勝負にならないでしょうね。
ん~S660オーナーとしてはタービン交換等で巻き返しを計りたいところです。
ダイナパックでのセッティングは終わったので、続いて実走セッティングへ。
ログがグラフで見られるのは非常に助かります。
新しいSUZUKI車両はCANのデーターが特殊でHKSのログでも一部おかしなところがありますが
一般にはまだログが取れない事も多いので、見れるだけでも大助かりです。
ダイナパックではギヤが固定されるので、狙った数字になっているか
すべてのギヤで確認しながら、巡航域でのギクシャク感が出ないかも確認して行きます。
しかし、気持ちよく速いクルマです。一部自画自賛になりますが・・・
このしょーもない規制に縛られるご時世に軽くて気持ちの良い加速をし
なおかつカスタムしやすいクルマを販売してくれるSUZUKIに感謝したいです。
ここの所、エスクードをはじめSUZUKI車に触れる機会が多いのですが
エンジンや過給機のレイアウト、各部の制御ロジックなどはある意味時代に逆行していて
一昔前の古き良き時代のスポーツカーに通じるものがあります。
新型スイフトスポーツも同じようなレイアウトや制御なので、ますます納車が待ち遠しいです。
HA36S アルトワークスに関してはノーマル状態でもそれなりに速いと思いますが
フラッシュエディター等を使いECUチューンする事で封印されている加速域を開放し
本来の気持ち良い加速を実現させることが出来ます。
・・・が、残念ながらHKSのフラッシュエディターは大好評の様で
現在、在庫無し 納期未定の様です。
そこで、当店では
フラッシュエディターを使わないECUチューンも施工を開始しており
データーの読み込みや書き込み、定義ファイルの制作までは出来ています。
あとは触れるパラメーターの違いがどのように影響するかを見ながら現車セッティングをしたいのですが
どなたか人柱になっても良いよ!と言う方、いらっしゃいますか?
HA36SであればワークスでもターボRSでもOKです。
お問い合わせお待ちしております。