6速ATのZC33S スイフトスポーツと相性が良いと思われる
GCG製のオイルフローティングタービンを装着し
ダイナパックでのセッティングを行っていたデモカーのスイスポ。
まずは6速AT用のTarget200用データーを作製して
水色のグラフを記録したのですが、これ以上パワーを上げようとすると
ATに滑りのような症状が発生して5000rpm以降でパワーがロスってしまいます。
そこで一度ダイナパックからは降ろして
セッティング中に色々と点きまくった警告灯を
診断機を使って消して行きます。
ダイナパックでのパワーチェックでも、真剣に回数を重ねると
色んなユニットがエラーを吐き出すので、その対処が出来ないといけません。
逆にエラーが出ないので消し込みが要らない・・・という事は
そのレベルまでしかパワーチェックの回数を重ねていないという事です。
パワーチェックの結果に関しては、上っ面だけの情報を提供するお店も多いのでね。
そして実走行にてTarget200の微調整を行っていきます。
同時にがっつりローダウンの結果、リアのリバンプ確保が急務だった
弊社オリジナルHiperMAX-VFRサスペンションのストリート仕様も煮詰めていきます。
車高に関しては前回同様
結構な勢いで落としたまま、メインスプリングの全長を短くし
ヘルパースプリングを採用した上でリバンプストロークを確保します。
18インチのホイールを履くとおのずと悪くなる乗り心地と
ストーローク限界までの残りが極めて少ない状態での乗り味の向上。
そして、Target200タービンキットにて205ps トルク34k以上に達した
パワー&トルクも受け取り切らなければいけないサスキットにはかなりのレベルが求められます。
っが、このZC33S、速くて気持ち良いです。
タービン交換による200馬力オーバーは下から余裕の塊で
アクセルをあまり踏まなくても、ちょっとイキりかけた大排気VIP系車両を突き放します。
一度アクセルを床まで踏み込むとよほどのチューンドカーで無ければ
まったく歯が立たないような初期加速で一気にカタを付け
その後の伸びも申し分ありません。
そのままコーナーが来てもサスペンションがしっかりと踏ん張ってくれるお陰で
最低限のロールでいとも簡単に曲がり切り
ストリートに付き物の様々な段差もストンと熟して行きます。
Target230要らないんじゃ・・・って思いましたが
スズキ部品から、こう言った物を取り寄せまして
通常だと圧送交換の出来ないZC33SのATFを、専用のアダプターを造って
全量交換出来るようにしていきたいと思います。
まずはATFそのものを全量交換し、ATF側で滑り対策が出来た段階で
Target230のセッティングに進みたいと思います。
ちなみにアダプター作製の寸法取りの為だけに注文した
このATFクーラーは定価で19500円です。
切り刻まれ、最終的にはゴミになるこの19500円を
勿体ないと思う人には、よい商品開発は出来ないと思います。
純正品を良く知り、その構造を理解した上でアダプターやアフターパーツを造る。
基本中の基本ですが、最近はそうやって造られたパーツがかなり減ったように思います。
だからこそ、我々の様なチューニングショップがパーツの良し悪しを判断して
そのノウハウを各車オーナーに提供して行くのですが
そう言ったショップが減ったようにも感じます。
お客さんの言いなりでパーツを仕入れて装着するのであれば
持ち込み部品装着屋さんと同じになってしまうのですが、そう言う需要の方が多いのですかね?
我々ビークルフィールドはそう言う風潮に徹底抗戦させて頂きます。
同じように安かろう悪かろうに徹底抗戦している地元岡崎市のウェルハンズ。
その技術の高さを再認識した件をnoteには書き綴っています。