GRヤリスが人知れずに病んでます。オーナーの皆さん、苦しめないで上げてください。

自分たちが勝手に第三世代と呼んでいるトヨタ&レクサス系のECUは非常にお節介ですが

お節介すぎる故に、人知れずに一人病みする事もあります・・・。

 

第一世代はGSE21レクサスIS350とかGRX133マークXで使われていたモデルで

CANは各ユニット垂れ流しタイプにてデーター容量は大体1.5M前後

 

第二世代はGGH30アルファードの後期やGRL12レクサスGS350とかに使われていたモデルで

CANの相互通信が始まったモデルにてデーター容量は4M前後

 

第三世代がGRヤリスや300系ランクル等に使われたCANインベーダー対応後のECU

CANはもちろん相互通信式でCANインベーダーを締め出す単にグループ判別機能付き

ECUはツインマイコンが一般的でデーター容量は8M前後

 

開発に携わった訳ではないので、あくまで弄って来た主観で話してます。

多分色々と間違っているとは思いますが、そこは棚に上げます。

 

あ~、あとCANとか使ってないガラパゴス世代ってのもありますが

それは今ではもう化石みたいなレベルですので割愛します。

 

っで第三世代のECUは今までのブログで書いてきたように

とにかく色んな部分でお節介な制御を入れて来ます。

 

GRヤリスの場合は、エンジンを守る為なのか通常の閾値を超えるよう何かがあると

すぐにブーストを落としたり、スロットルを閉じたり

点火時期を遅らせたり、燃料を濃くしたり・・・してパワーを落とします。

(その割には原因不明で多くのエンジンがバッラバラにぶっ壊れてますけどね。)

 

それ自体は閾値が元に戻れば徐々に戻って行くのですが

想定外のエラいことが起きると、それをずーっと根に持って一人病みして行きます。

DTCとしてエンジンチェックランプを点灯させることも無ければ

フリーズフレームデーターに記録を残す事も無く、想定外の記憶にずっと苛まれています。

 

GTSを繋いでデーターモニターをした

このGRヤリス

数字だけ見ると、一見おかしなところは無さそうですし

ノック補正学習値に到っては24.1で絶好調の様な感じなのですが

「エンジン始動後の最初の一回は常に1.8程度までブーストがかかるのですが

 その次以降はエンジンを再始動するまで1.2程度のブーストとなってしまいます。

 3ー4000回転あたりから踏むようにはしているのですが、毎度そのような状態です。
 過去に〇〇〇の〇ッ〇〇〇〇〇ッ〇ーを使用してたりするのですが、そうしたことも関係あるのでしょうか?」

と言うブーストが掛からないと言う症状を抱えていました。

 

こういう場合は大体

フリーズフレームデーターにも記録は残って無いので

診断機を使って特殊な?方法でリセットを掛けます。

(ECU学習値リセットでは無いです。

 安易にリセットするとノック補正学習値が10.7に下がるので再度上げるの面倒ですよ。)

今回もこのリセットを行う事でブーストは常にMAXまで掛かるようになり

ノック補正学習値は裏も表も24、点火時期もターゲットアングルまで上がるようになりました。

 

この作業もGRヤリスのECUを弄り始めた時は何が何だかさっぱり分からない内容でしたが

ちょっとずつ色々なことが理解できるにしたがって作業の必要性がわかって来たリセットです。

 

それになんでこんな想定外の訳の分からない数字をECU拾うのかもわかりませんでしたが

第三世代のCAN相互通信はCAN IDの末尾にいわゆるターミネーターみたいな番号を振っている事がわかり

そのIDがズレてしまうと、各ユニットは

「えっ?なんで!? なんでそんな数字が来るの??」

ってパニックになります。

メーカー側も想定していない数字を拾うと、ECU側はそれを〇〇〇〇〇〇ーと見なすのか

一人病み状態に入って行き、何をやってもパッとしないECU制御の泥沼にハマって行きます。

 

〇が多くて、何を言ってるのかわからない!と思うかもしれませんが

すいません、わからないように書いているので・・・。

 

ブログでは誰が見ているのかわからないので、詳細は書きませんが

当店にてECUチューンを施工して下さった方で

希望される方には店頭にて、色々と説明させて頂いているので

「あ~、あの事だ!」

と思ってこのブログを読んでいる皆さんも多数いらっしゃると思います。

はい、あの件です。

 

こう言った制御がある事、一部のGRガレージやTOYOTAの息の掛かったドライバーさん

そして研究熱心な一部のショップさんは理解しています。

っがほとんどのディーラーやショップさんはこれから直面するトラブルでしょうね。

 

なんとなく遅い・・・。

これは純正ECUであったとしても普通に起こり得る事です。

付けちゃいけない部品を付けるとね・・・。

 

パーツを開発する側も、弊社のこんな部品がこんな事に繋がるのか!?って言う物から

これ、普通にAMAZONで売ってるよね?って物までイケないパーツは世の中に溢れてます。

 

ノック補正学習値の事や学習値の上げ方に関しては

SNSや各ネットで色々と取り上げられるようになって来ましたが

このGRヤリスの一人病み状態は、まだあまり知られていない症状です。

 

GRヤリスを弄る場合はGRヤリスの事をなるべく多く知っている

信頼のおけるショップさんに相談する事が、クルマを苦しませない近道だと思います。