設備投資。

弊社のECU開発や現車合わせセッティングには欠かせない存在の

シャーシダイナモと言えばDYNAPACKです。

 

2011年に導入し今まで12年間の間、大きなトラブルなく動いてくれてますが

なぜかダイナパックJAPANのジョン氏から、このアダプターを買っておいて下さいと・・・。

察するにPC本体から4つのユニットを直接制御する方式に変わるのか?

今まで行われた大型の有料アップデートは2回で、いずれもその恩恵を受けましたが

今回のは何がどう変わるのか、現状ではあまりよく分かりません。

 

そして最近注目しているシャーシダイナモが

イタリア、DimSport社製のDynoRaceA2CTION

A2CTIONでアクションと読むそうです。

 

このシャーディダイナモの最大の特徴は

FFでもFRでもMRでも前輪と後輪のローラー回転数が確実にシンクロされる事です。

 

その昔、BMW製のMINIが発売されたとき、FFなのに車速センサーが後輪に付いていて

ダイナパックに載せても、後輪が動かないので車速が0㎞/hのままとなり

電動スロットルが開かずにパワーチェック出来ない!と言うシーンがありました。

 

それから12年が経過し、4輪の車輪速センサーがシンクロしないと

電動スロットルを閉じてパワーチェックが出来ないクルマはどんどん増えました。

 

新しめのポルシェは、ほぼすべてのモデルがこのタイプですし

マクラーレンもダイナパックではパワーチェックが出来ない代表車種です。

 

これからのクルマでECUチューンやセッティングを行おうと思った場合

前後完全シンクロタイプのシャーシダイナモがないと

パワーチェックそのものが出来ないと言う事態なんです。

 

工事費込みで約3000万円

 

そろそろ腹を括らなければいけない時期なのかも知れません。

 

 

当店での稼働率が高い機械としては

エアコンリフレッシュを行うエアコンサービスステーションがあります。

 

R134A用は導入から6年ほど経ったののでしょうか・・・?

真空引き用のコンプレッサーが動かなくなりました。

 

カバーを開けて

各基盤を点検して行くと

電源は来ている物のコンプレッサーを動かそうとする信号線に反応していない事がわかり

パワーリレーと呼ばれる部分が壊れているのでは?と言う推測に行き着きました。

 

品番検索してリレーを注文して基盤に半田付け。

無事、コンプレッサーが動くようになり大事には至りませんでした。

 

様々な機械や設備もそれを活用して初めて利益を産みだしてくれますが

その物の購入金額を超えた利益を出す時には、そろそろ壊れ始めると言う各メーカーの思惑もあり

だったら、そもそも導入しない方がリスクは少ないじゃん!と言う考えもあります。

 

でも導入しなかったら、その機器を使った各作業のスキルは0のままだし

その作業の出来る他店舗にお客さんは流れてしまうと思うんですよ。

 

仮に新設備の導入価格を超える利益が、その設備から直接回収出来なかったとしても

その設備を導入したことで上がったお店の価値が、集客や作業のスキルアップに繋がり

間接的に会社の利益を向上させることは多々あります。

 

でもそれは目に見える数字では無くて、肌で感じる数字なので

経営者の肌感覚が物を言う世界です。

 

高額な設備を導入するか否か?

その判断は時にその後の会社経営に大きくかかわる部分となるので

慎重に考えなければいけませんが、弱気になっていては いつまでも後手に回りますからね。