事故での鈑金修理依頼で入庫した
VAB型WRX-STIです。
ぱっと見ただけでは
バンパーに擦れがあるだけの様に感じますが、よーく診るとバンパー全体に歪が走り
ヘッドライトのチリとフェンダーのチリが8mmほどズレてます。
左側のヘッドライトにはこんな隙間はありません。
事故の相手は保険を使わずに、示談でなんとかなりませんか?
みたいな事を言っているようですが、これコアサポート歪んでますよ・・・。
バンパーを外したら
コアサポート前部のエネルギーアブソーバー部分に歪があり、事故時に入力があったことが判明。
純正バンパーは ぶつかった後に元に戻りますからね・・・。
バンパーを外した状態で保険屋のアジャスターに現車確認してもらい
「コアサポート、歪んでますね。修正してください。」
と担保して貰いました。
担保の確保が出来たので、ヘッドライトを外したりフェンダーを止めているボルトを緩めながら
コアサポートやサイドメンバー、エプロン等をちょっとずつ修正し
2日間掛かりで、微妙に微妙な調整を重ねて
なんとか隙間、無くなりました。
曲げすぎると元に戻らなくなるので
ちょっとずつ力を加えて3㎜伸ばして2㎜戻る・・・みたいな感じを繰り返してました。
バンパーは
新品を用意してグリルやフォグ周りを移設しましたが
前置きインタークーラーとの干渉個所や空気を取り入れるための穴等を加工しなければいけないので
新品バンパーを遠慮なくゴリゴリ削ったりエアソーで切り飛ばしました。
120万円するR35 NISMOのカーボンバンパーを切ると思えば
プレッシャーはそれほどでもありませんが、失敗出来ないと言う意味では同じ作業です。
加工済みバンパーを組付けて洗車をしたら再度各部の点検を行います。
ビッグモーターとは違い、ちゃんとした初見で歪を見抜き
きちんと直して、掛かった費用を保険請求させて頂きます。