保険会社からの支払い渋り、実例を上げて説明します。

最近のニュースで毎日の様に見られる

 

マスゴミと大手中古車チェーン店の攻防や

ここぞとばかりビッグモーターを叩きまくる記事。

 

それに加えて保険会社の汚いヤリ口にも注目が集まるようになり

 

こんな記事も見る様になりました。

 

保険会社が人身事故時の示談金として提示する金額が低すぎる件。

 

これ、身を持って体験したので、すごく良くわかります。

 

以前のブログで、保険会社からの不正支払いって記事を書きましたが

その最後の部分で

「人身傷害保険の払い渋りに関しては、また後日に書きますね。

 裁判まで起こした当事者ですから、よ~く知ってます。

 その手口を・・・。」

とも書きました。

 

ちょうど良い機会なので保険会社がどれくらいナメ腐った様な金額を提示して来たのか

資料をお見せしながら説明したいと思います。

 

 

2018年10月24日 娘が学校からの帰宅中、自転車ごとプリウスに跳ね飛ばされました。

顔面の骨折や両足の骨折、全身の打撲や裂傷等で手術を受け

その後も病院を変わってリハビリ入院していました。

 

手術中に使用した金具を抜釘する為、2019年の夏休みには再度入院して

金具の抜釘手術を受ける必要もありました。

 

いわゆる、ただ事ではない事故でした。

 

ただ、こちら側も自転車を運転していたという事で交通法規上は

自転車自動車の交通事故という事で、過失割合が設定されました。

 

跳ね飛ばされた自転車側にも過失がありますよ!って話です。

そしてその過失割合分はご自分でなんとかして下さいねって言われるのですが

そうならない為に

人身傷害保険と言う物に加入していました。

過失割合が発生した場合、その過失分をこの人身傷害保険で賄えるという事です。

 

例えば治療費や慰謝料ひっくるめて400万円の総額となった場合

過失割合が7:3ですと120万円は自腹となるものの、人身傷害に入っていれば

120万円が人身傷害保険として支払われるので、結果として満額の400万円が受け取れる・・・。

って思ってましたが、保険会社はそんなに甘くないのです。

 

この120万円に対して、保険会社独自の計算式を使って

人身傷害保険として支払える金額を値切ってきます。

実際に保険会社から提示された人身傷害保険としての支払い可能額

106875円!

その理由として

通院日数が5日間しかないので

怪我としては大したことなかったんですよね?

って言われました。

 

えっ?

耳を疑いましたね。

 

両足を骨折しているので、普通に病院に行くのも大変なので

自宅でリハビリの続きを行っていた訳で、結果としての通院は5日間ですが

怪我が大したことなかった訳ではありません!

 

でも、保険会社としては、両足不自由な状態で家でリハビリしていた間の事

入院も通院もしてないから・・・なにもなかった事にするそうです・・・。

 

あの~、出るとこ出ますかね。

って事になって裁判しました。

あーだ、こーだ言われましたが、3年半 掛かって最終的には80万円にて和解。

 

この案件、自分が加入していた自動車保険の人身傷害保険として裁判ですからね。

事故の相手を訴えたんじゃなくて

人身傷害の計算があまりにも理不尽だから計算しなおせ!と言う内容の裁判です。

 

なにも言わなければ106875円で済まされていた支払いが

裁判を起こすことで80万円になりました。

いや、最初から80万払えよ・・・。

 

これが保険会社が人身事故時の示談金として提示する金額が低すぎる件です。

 

ビッグモーターには言われるがままの請求額を払っておいて

一般加入者には1円であったとしても支払額を少なくしたいと言うこの姿勢。

「お客様を一番に考えて~」

とかなんとか言ってますけど、実際は如何にお金を支払わないかが一番大事なんだと思います。

 

なにかがあったときの為に入る保険で、なにかがあっても十分な補償が受け取れない。

それが、今回の様な特定の取引先への支払いを優先する為の利益確保を

一般ユーザーへの支払いを渋る事でプールさせていたのだとすれば

叩かれて然るべき案件ですね。