USAトヨタ製タンドラ2020年モデル MAGNUSON製スーパーチャージャー装着車のECUセッティング

日曜にブログアップしたタンドラの記事、思いのほか反響が多くて

PVがガツっと上がったり、同じような仕様のオーナーから電話がありました。

 

「Eマネージ取り外して、エンジンチェックランプ付かなくなりますか・・・?」

 

結論から言うと、ちゃんとECUセッティングすれば

エンジンチェックランプなんて点きません。

 

先日のブログでも説明してますが、エンジンチェックランプ点灯の仕組みは

Eマネージでこそっと燃料の増減をやってるつもりでも

ECUはその増減を飲み込む勢いで学習を進ませて

学習値がオーバーロードした時にエンジンチェックランプが点灯します。

 

じゃあ、ECUを書き換えましょうとなるのですが

スーパーチャージャーを販売しているMAGNUSONと言うメーカーが提供する

スーパーチャージャー装着車両用のデーターをインストールすると

アイドリング後の加速でめちゃくちゃ失火します。

 

どんなデーターなんっ?って思って開こうとすると

LOCKが掛かっていて診れません。

・・・まぁ、そうでしょうね・・・色んな意味で・・・。

 

トヨタのGTS繋いで、データーのLOGを読もうとしたら

日本仕様のGTSではタンドラとは通信せず・・・

北米仕様のGTSを買いました。

当然タンドラが選べるようになり

各ユニットとの通信が出来る様になりました。

 

試しに一度ヘルスチェックを行ってみると

エラーコードが山盛り、てんこ盛りでした。

一度全部イレースしてから、データーモニターすると

あ~学習値が+6%とか+9%になってます。

アイドリング領域の空燃比が薄かったのを学習でどんどん濃くされたんですね。

 

逆にアクセルを少し踏んでアイドリングから逸脱させると、学習値が下がってゆきます。

アイドリングのみで薄く、ちょっとでも負荷が掛かれば空燃比が正常になる場合は

大体が無効噴射時間の設定が間違っているか、ミニマムポート噴射量が間違ってます。

 

アイドリングで+9%まで増量されたままスタートすれば、加速補正等も手伝って

燃料がダーダーに供給され、プラグがかぶり気味になって失火。

噴射量のアジャストだけじゃなくて、インジェクターの作動遅れ(無効噴射時間)や

ミニマムポート噴射量を理解していないと、今回の様な事が起こりえます。

 

ちゃんと計算して造ったデーターを書き込むと

学習値は右バンクも左バンクも+-1.5%前後に落ち着きました。

これならアイドリングで学習値がぐんぐん増量されることはなくスタート直後の失火も起こりません。

 

ダイナパックを回せない車両なので、LOGを取っては確認して

ECUデーターを変更して

書き込んで・・・。

これをただひたすらに繰り返してゆきます。

街乗り領域だけでなく、高速も使って

高負荷域もしっかり合わせこみます。

 

それにしてもデカい・・・。

全幅245㎝のタンドラに乗ると全幅200㎝のBMW-X7がかわいく思えます。

 

チョイ乗りから中負荷、そして高負荷と

トータル150㎞ほど走ってもエンジンチェックランプは点灯せず

LOGの数値も良好なので、これでスーパーチャージャーを装着した

タンドラのECUセッティングは完成です。

 

次のECUセッティングは

この

ポルシェ911 GT3なんですが、最初に使った書き換え機との相性が悪いらしく

何度やっても

書き込みエラー・・・。

 

ツールを替えま~す。