GXPA16 GRヤリスを速く走らせる他のファクター、それはノック補正学習値です!

昨日のブログで、抜けの悪いマフラーを装着していたGRヤリスに

HKSのスーパーターボマフラーを装着する場面をアップしましたが

初期学習が終わった段階で不具合が・・・。

 

今までは「大事な数字」として紹介していた

この数字!

 

すでに色んな所で名前が明かされているので、もう隠す必要もないだろうと

正式名称はノック補正学習値です。

この数字が上がるか下がるかでGRヤリスは極端の速さが異なります。

 

一般的に問題の無いクルマにSTEP1-Rをインストールして初期学習を終えると

23付近になる事が多いです。

 

っが、今回のGRヤリスは20.2・・・。

最悪と言う数字ではありませんが、良い数字でもありません。

抜けの悪くなるマフラーのこの絞りで、幾らかの排気が排気バックを起こすと

EXバルブ付近の排気を妨げてしまい、実圧縮が上がってしまいます。

そうなるとノックが起こりやすくなり、それを感知したノックセンサーが指令を出します。

「ノック補正学習値を下げろ!」と・・・。

 

その証拠にHKS製スーパーターボマフラーに交換して、少しづつ負荷を上げて行った所

少しづつですがノック補正学習値が上がって行きました。

ただ、抜けの悪い状態で乗って居た時間が学習の分母になるので

その時間が長ければ長いほど学習で上書きされるタイミングも遅くなります。

 

あとは整備書にも書かれてますが、この数字を大きく左右する最大の要因はガソリンです。

ハイオクを入れたとしても、そのハイオクのオクタン価が如実に表れるのがGRヤリスです。

 

オクタン価が低いガソリンでアクセル全開にして、負荷が上がり始めると

ノックの兆候が出始め、それを感知したノックコントロールが一気にノック補正学習値を下げます。

それが原因となり、ブーストも下げられ、燃料は濃くなり、点火時期もリタードされます。

速いクルマはこの数字が全負荷時でも上がって行きます。

 

まあ、一般の方はなかなかトヨタ純正の診断機はもっていないと思いますので

この数字そのものの確認が難しいと思います。

ただ、なんとなく遅いな~と思ったら、ガソリンスタンドを変えて給油して見て下さい。

 

GRヤリスの天敵、それは抜けの悪い排気系と粗悪ガソリンです。

覚えておいてくださいね。