プロの仕事ってのは、こう言う所に拘るんですよね。世の中の胡散臭い人々に見習ってほしい。

先日納車されたマクラーレンGT

ウェルハンズさんに預けて数日後

「大方は仕上がりましたよ~」

との事で、見に行って来ました。

 

ウェルハンズの匠によると

スーパーカーはその造形が複雑になるが故に、エアロの裏側なる物が存在し

こう言う所や

こう言う、下から覗かないと見えない所が結構なおざりになってるとの事。

 

イギリスから完成車が送られてきて、入国後にインポーターによるチェックはありますが

こう言う細かい部分は見逃される事が多い様です。

 

今回も裏面に当たる部分に雨染みが多かったり

テールのこのハニカム部分の

こう言う部分が白っぽくボヤけてしまっていたので

穴1個1個を手作業で磨き上げ

ココを磨き上げたそうです。

そうする事でハニカム全体のブラックが引き立つようになり

その影響で今度はボディーの赤が映える様になりました。

 

後はパネルの終端部分

に細かい糊跡がうす~く残っていて、それがあるとエッジの黒がボケるらしく

すべてのエッジの糊跡を剥がして磨き上げ

見事にエッジが映えて見える様になってます。

ガンプラで言う墨入れを行う感じでしょうか。

さすが匠の技です。

世の中の胡散臭いコーティング屋さんでは ここまでは施工してくれません。

特に新車だと

「もともとキレイですよね~」

って、適当に洗車していきなりコーティング剤を塗りこんだりします。

 

どこまで丁寧に、どこまで飽きなく磨き上げるか

その下地造りがコーティングのすべてだと匠は言います。

 

「コーティング剤塗るのなんて、全体からしたら3~5%の工程

 残りの95~97%は下地を如何に奇麗に滑らかにするかと

 塗面の汚れを落としきるかだね。」

 

自分には真似のできない仕事。

 

だからビシっと決めたいコーティングや

オーナーの愛が溢れるほど注がれるクルマのコーティングは

ウェルハンズに任せます。

 

その分、価格も安くは無いので

安価にそれなりにキレイになれば良いって人には勧めません。

 

 

もう1つプロの仕事を紹介

ガレージの増設を考えてまして、どうせ立てるならスタイリッシュなのが良いなーと思い

KAKUICHIさんのガレージを見に行って来ました。

 

鉄骨がしっかりしていて、かなり造りがガッシリしてました。

これなら広い面積の倉庫にしても吹き飛ばされる事は無いなと。

 

大切なクルマを保管するガレージだからこそ、その強度と造りがしっかりした物を選びたいですからね。

 

世の中、それなりの商品をそれなりの価格で提供する事が当たり前になってます。

それはマジョリティーを相手にする商売では大切な事かもしれませんが

自分達の商売は間違いなくマイノリティーな分母を相手にしている訳で

その中から当店に来店して下さる方なんて

マイノリティー中のマイノリティーな訳でして・・・。

 

そう言う方々から

「アノ店は良いね」

そう言ってもらえるような仕事を続けたいと思います。