今週のダイナパックはアバルト ABARTH595コンペ シリーズ3の現車合わせセッティング!

先週は

S14前期がダイナパックに載ってましたが、今週は

ABARTH595 コンペティオーネを回してます。

 

基本的に週1台のペースで現車合わせセッティングを進めてますが

忙しい時は週2台のペースで進める事もあります。

それでも現車合わせのバックオーダーは常に10台前後入っているので

依頼の相談をされて

「じゃあ、来週ぐらいに持って行けば良いですか?」

って言われて

「あの~、11番目なので、再来月前後ですかね・・・。」

と言う会話を何度となくしています。

お待たせしている皆さん、今の所 順調に進んではいますので

もう少しお待ち下さい。

 

ABARTH595は現行でシリーズ5?それとも6?なんでしょうか。

2012年ごろから販売されて2017年に一度大きく仕様変更されたのが

シリーズ3と4のマイナーチェンジ。

外観も少し変更され、エンジンのパワーも160psから180psに引き上げられましたね。

 

使用されるECUのタイプも非常に多くて、確認しただけで6種類ほどあります。

BOSCH製のME17だけでもバージョンが3つあり、それぞれピン配列が異なります。

ME7と言うシリーズは基本的に

こんな感じの小型なECUなのですが、今回のECUはME7.9.10と呼ばれる物で

比較的使用されているパターンの少ない物です。

まずはノーマル状態のECUデーターをフルバックアップして

万が一の時にノーマルに戻せるようにしておきます。

 

読み込みには結構な時間が掛かるので

この作業を行わないECUチューン屋さん、結構多いです。

今回も読み込みには1時間弱必要でしたが、バックアップしておけば

将来、何かが起きても、元に戻せると言う安心感が出来ます。

 

ノーマルデーターが読めたので、基礎体力を測る為

ダイナパックを回しながら、パワーやトルクを測定し保管。

セッティング後のビフォーアフターを見比べるために必要な作業です。

 

今回の車両はシリーズ3になるので、シリーズ4に比べると

タービンやブースト圧制御のアクチュアエーターが少々抑え気味のサイズです。

なのでパリっとしたブーストは掛けられませんが

そこは点火やトルクマップの変更も兼ね合わせてセッティングして行きます。

 

一発目のテストデーターはまあまあな感じでしたが

ノーマル158psに対して176psと、もう少し上が欲しい感じでした。

 

っで上のパワーを狙ったデーター変更とアクチュエーターのソレノイド特性を調べる為

2番目のテストデーターを試すと、最大パワーは184psまで上がりましたが

立ち上がり時のトルクが薄れてしまいました。

 

やはりソレノイドのDUTY特性、極端に振らないといけないようで3番目のデーター

最大トルク33.6k パワーは185psで27馬力ほどの差を出しました。

ここまで行けば、実走行でも結構楽しい仕様に変化しているはずです。

 

サクラムマフラーが奏でる快音も良い感じです。

ダイナパックから降ろして、実走でのテストも問題なく終わった

ABARTH595 competizione

ECUチューン、完了です。

 

いや~軽量コンパクトなボディに33k以上のトルクと185psのパワーは

必要にして十分な感じで、ちょっと頑張ってコーナーを立ち上がると

いとも簡単にホイルスピンします。

これならシリーズ4の180psにも負けませんよ!

 

スイフトスポーツもそうですが、軽いクルマでそこそこのパワーがあると

乗るのが楽しいですよね。

ABARTH595のECUチューン依頼、お待ちしております。

 

さて、来週はそのスイフトスポーツの現車合わせセッティングが入ってます!