いや~、最初に書いちゃいますけど
やっぱりR35 GT-R、良いですわ!
問答無用の速さって乗っていて気持ちいです。
軽量コンパクトなGRヤリスやスイスポも楽しいのですが
やっぱりR35に乗ると、トルク、パワー、速度域、そのすべての次元が・・・。
5年の保証が切れたのをきっかけに、ECUチューンを悩んでいると言うオーナー
「NISMOのスポリセがインストールされているので
リミッターは切れてるんだけど、GT-Rってこんなもんなの?」
と言う素朴な疑問からご来店頂きました。
っで、デモカーのR35 MY2020のブーストアップ仕様に乗って頂き
ECUチューンを決意!
折角現車合わせを行うならと言う事で
1次触媒を取り外し
トラストのフロントパイプに
交換しました。
ECU書き換える前に
現状でのパワーチェックを行うと、やはり1次キャタレスって効果ありますね。
点線がMY2020のドノーマル時
実線が今回のMY2017ですが、ブーストの立ちが違います!
ECUのデーター品番を見ると
NISMOのスポリセで品番はR511Cです。
本気のNISMOには、どうあがいても勝てる気はしませんが
スポリセのNISMOになら、全然、勝ち目あります・・・。
ついでにTCUの品番も調べて見ると
6AV0なんでMY2017のままですね。
ここは是非MY2021-NISMOに替えたいところですが、まずはECUチューンから!
申し訳ないのですがR511Cをベースには使いたくないので
ベースをより新しいECUデーターに変更した上でセッティングして行きます。
一発目のデーターでトルク88.2k 604psで、まずは600psオーバーを実現。
既にスポリセ越えです。
緑の細い線がMY2020ノーマル、太い線がMY2017実車のキャタライザー交換+NISMOスポリセ
そして水色がECUセッティング後です。
っが、現車合わせは、ここからが勝負です。
もう一伸びを狙って、点火等を微調整しトルク87.8kを3200rpmで発揮し
パワーは614psで、上でもタレません!
ちなみにMY2020デモカーの現車合わせセッティング後と比較すると
こんな感じでして
トルクでは今回のMY2017が上回り、パワーでは若干デモカーのが上です。
この要因は装着されているタービンの特性だと思われ
ブーストの推移を見ると良く分かります。
水色がMY2020デモカーでピンクがMY2017です。
ブーストの立ち上がりは今回の車両の方がスムーズでその後も安定しています。
これが最大トルクをスパっと出せる要因なのですが、逆に6200rpm以上は抜けが劣る様で
ブーストの維持がMY2020に比べて若干下がります。
この差が高回転でのパワー差に表れたわけです。
とは言え、街乗りで速いと感じるのは使用領域のトルクですので
乗って、速いと感じるのは、今回のMY2017でしょうね。
最大トルクで約2.4kの差があります。
快音を轟かせながら
ダイナパックを回すMY2017 R35 GT-R!
無条件にカッコ良いですわ~!
ダイナパックから降ろしたら
一度下廻りを点検して、今度はTCUの書き換えです。
オーナーと話し合って、やっぱり新しい方が良いと言う事で
MY2021 NISMO用のTCUデーターに書き換えです。
ロガーとしても使える端末を接続して
全天候型テストコースへ
途中パーキングで止まって
LOGのチェックをしつつ、エンジンチェックランプの点灯が無いかも確認して行きます。
・・・やっぱり速いです・・・
320psが~
とか
250psが!
と言うブログが続きましたが、600ps越えは速え~っす!
トルクが90k近くある加速感は怒涛の迫力です。
フルスケールのスピードメーターがこんなにも似合うクルマ、国産車じゃ無いでしょうね。
フェイスチェンジされたR35も もう既に5年が経過し、メーカーの保証も切れました。
そろそろ後期型のECUチューンに火が付いてもおかしくない頃合いですね。
タービン交換まではチョットな~と考えるオーナーも多いと思いますが
キャタライザー周りの交換に
(マフラーは純正チタンのままが良いです!)
ECUチューンを組み合わせたライトな仕様で、十分速くなります!
是非!