みんな大好き検証シリーズ!ZC33SにHKSマフラー装着でパワーは上がるのか!?

先日セッティングしたJZX110 ヴェロッサをダイナパックから降ろしたら

次のクルマのセッティングまでの僅かな空きを有効利用して

デモカーのZC33Sをダイナセット!

マフラーをHKS製にした上で

実際の所、本当にパワーが上がるのか?と言う

メーカーさんからしたら諸刃の剣的な検証を行って見ました。

 

結果を発表する前に、どこのメーカーとは言いませんが

ZC33S用の社外マフラーの場合、センターパイプにこんな感じの詰め物をしている商品が多々あります。

カタログを見るとパイプの外径しか公表されていません。

挙句の果てには「排気効率を最優先し・・・」みたいな文言まで書かれていますが

排気効率を最優先したら、こんな詰め物は入れません。

 

カタログだけでは判断できない、こう言う商品も多々ある中

HKSのSPEC-LⅡマフラーやスーパーターボマフラーは

メインパイプ内に詰め物は存在しません。

この状態でも加速騒音試験をクリアした上で販売されているので

そこは流石、社内に試験設備を持っているだけの事は有ると思います。

 

さて、皆さんお待ちかねのマフラーをSPEC-LⅡに交換したビフォーアフターですが

まずはECUがノーマルでの比較になります。

緑の破線がECUもマフラーのノーマルの状態でのグラフで

ピンクがマフラー交換後です。

何本もパワーチェックを行って、グラフが慣れて来た時の平均的な物を重ねてます。

 

・・・正直、微妙・・・

 

前期でテストした時は8馬力前後上がりましたけど

後期だとパワーにして2.1ps、トルクで0.4kです。

 

気を取り直して、ECUをSTEP2にアップデートして比較

こちらもかなり微妙ですね~

グレーの破線がSTEP2 GEN2のみのグラフで水色がSTEP2 GEN2+SPEC-LⅡマフラーです。

3.5ps トルク0.83kの差が出てはいますが、これが体感できるか?と言われると・・・。

 

しかし、ここでもう一度考えて下さい。

STP2 GEN2はノーマルマフラーに対応したデーターです。

マフラー交換の有無で大きな差が出てはいけないんです!

ノーマルマフラーの排気効率内で、なんとかまとめ上げたデーターなので

マフラー交換してもその差が出ない事が、正解なんです。

 

「じゃあ、お宅で推しに押しているSPEC-LⅡマフラー、意味ね~じゃん・・・」

そんな声が聞こえて来そうですが、当店が推しているケースは

STEP3以上をインストールする際です!!

その際は必ずHKS製SPEC-LⅡもしくはそれと同等以上の排気効率を確保したマフラーを!

そうお伝えしています。

 

なんとなくわかって来ました?

排気効率が一定以上求められる場合のシュチュエーション??

そうなんです、ある一定以上のブーストが掛かって初めて

マフラーの排気効率の大容量化が必須となり、足りない場合は排気の一部がエンジンに戻ってしまいます。

戻った排気はEXバルブに蓋をするような作用を施し、ノッキングを誘発します。

ノッキングを感知したノックセンサーは点火時期を遅らせる様ECUに指令を下し

ECUからの命令により点火はリタード、パワーダウンと言う流れになります。

 

マフラーメーカーの複数社が、センターパイプに詰め物をしているのは

ノーマルECUやノーマルと同等のブーストでテストを行い

問題がなかった。と結論付けているからなんだと思います。

 

HKSは早い段階でGTⅢタービンを発売しており

そのタービンとの組み合わせも、もちろんテストしていたと思われます。

排気流量が多くなった段階でのマフラーの排気効率の必要性にいち早く気付け

センターパイプに抵抗物を入れると言う選択をしなかったのでは?と勝手に推測しています。

(まあ、そのGTⅢタービンはハイブーストに耐えられずにブローしますけどね・・・)

 

こう言った経緯があり、弊社のSTEP3以上のECUチューンを施工する際は

HKSのSPEC-LⅡもしくはスーパーターボマフラーを強く推奨しています。

 

っで、面白いテストを追加

このピンクのグラフ、当店のSTEP1でもSTEP2でもありません。

っと言うかECUはノーマルのままなので、REVリミットは6000rpm スピードリミッターも解除されてませんが

パワーは171.8ps トルクは32kです。

 

このパワーグラフ、マフラーをSPEC-LⅡに交換した上で

パワーエディターのデーターを弊社オリジナルのハイブースト仕様にした上でのパワーチェックなんです。

ノーマルマフラーにこのブースト設定を施すと

高回転でノックリタードが起きてグラフがおかしくなるのですが

このグラフはノーマルグラフをそのまま嵩上げしたかのようなキレイな曲線を描いています。

 

ある一定以上のブーストを掛けた際に、SPEC-LⅡマフラーは本領を発揮します。

 

ただ、残念ながらSPEC-LⅡマフラー、常に欠品中なんですよね。

今、弊社が頼んでいる分も納期は5月上旬との事・・・。

なのでセット販売は出来ないのですが

当店オリジナルハイブーストアップデーターをインストールした

ZC33S用パワーエディターを、50000円(税別)で販売します。

HKS SPEC-LⅡもしくはハイパーターボマフラー装着車両限定です。

 

ノーマルマフラーに装着したら、きっとノックリタードで遅くなると思います。

他社さんの詰め物ありきのマフラーと組み合わせても、きっと遅くなると思います。

ご注意ください。