先日のブログでシム調整中とアップしたスイフトスポーツのM16Aエンジンですが
メーカーが準備する最薄のシムを組んでも、カムクリアランスが規定値まで開きません・・・。
理由は簡単です。
バルブのシートカットを行い、その分バルブが上方にオフセットするので
薄いシムを使ってもオフセット分が調整しきれないんです。
まあ、無い物は造るしかありませんね。
シムを作製する間に
バルブの擦り合わせを行います。
タコ棒を使って上下に叩きながら
光明丹で当たり面を確認しつつ擦り合わせを進めて行きます。
ちなみに今回はバルブガイドもすべて新品に打ち替えてあります。
全部の擦り合わせが終わったら、再度
ヘッドにバルブやバルブスプリングを組み込んで、コッターで固定
ヘッドとブロックをヘッドボルトで固定します。
この時点で最終のカムクリアランスを測定し、規定値になる為のシムの厚さを逆算
逆算した厚みになる様、厚みのあるシムを少しずつ専用の研磨機で薄くして行きます。
年内に納車が出来るよう、鋭意作業進行中です!