GC8 インプレッサ用EJ20K あと少しで完成・・・シム待ちです。

純正品廃版の後出しじゃんけんを喰らい

シムをワンオフで造る事でEJ207用のリフターを流用し

なんとかGC8のSTI Ver4用のEJ20Kエンジンを組み上げれる算段が付いたのですが

熱処理のいるシムのワンオフ作製はなかなか時間がかかり

残すところ後1か所のシムの入荷待ちです。

 

今回はアフターメーカーのオーバーサイズピストン(左純正、右今回使用)

を使うので、シリンダーにはボーリングが必要になります。

ピストンに合わせて現物合わせ、現物測定して加工してもらったシリンダー内壁には

しっかりとしたクロスハッチが刻まれ、この部分でオイルを保持してくれます。

この内壁に傷を付けない為にも

ピルトンのリングが収まる部分の

バリ取りをしっかりと行います。

こう言う細かい作業の積み重ねがスムーズでレスポンスの良いエンジンを造り出します。

 

コンロッドも今回はH断面の強化品で

一度ピストンと仮合わせして

おかしな動きが無いかを確認した後

重量を

測定し一番軽い組み合わせに合わせる様、重量合わせ加工も行います。

 

ブロックに組み込む

クランクもロングストロークになるので

そのまま組むと

コンロッドがブロックに当たってしまいます。

逃げ加工を行い

その後

徹底的に洗浄したら

今度はピストンリングの合口調整ですね。

 

下準備がすべて終わったら

海外製のメタルを介して

クランクにコンロッドを先に組み込みます。

水平対向エンジンはこの辺りが普通の4発エンジンと異なりますね。

コンロッドボルトの伸びしろを測りながら規定トルクを管理して

すべてのコンロッドを組んだら

メインメタルも

ブロックに載せて

左右からはさみ上げるようにして

クランクを抱え込み

締結!

ピストンリングコンプレッサーを使って

ピストンを

挿入してサービスホールからピストンピンを入れます。

良い感じの動きですね。

コンロッドもしっかりと逃げています。

 

これでショートブロックが出来上がったので、今度はシリンダーヘッド側へ!

続きはまた明日です。