昨日のブログではすでにダイナパックから降りていたWGNC34 ステージア。
すこし時を戻して・・・。
前回のブログではバルタイのセッティングが完了した所まででしたね。
なので、今回はブーストを徐々に上げて・・・。
イヤ、違いますね。まずは最大ブーストを見定めて
その後ブーストを刻んで行きます。
今回はダイヤル式のブースト切り替えを設置していますので
最大値から最小値までは無段階で切り替える事が可能です。
このGRBインプレッサでブースト制御した時と同じ手法です。
海外のチューンドカーオーナーって、こう言うブーストが何種類も選べるのを嫌います。
ブースト決め打ちで、雨だろうと晴れだろうとコントロールは己のアクセルワークのみ!
それはそれで潔いのですが、我々日本人はこう言う、痒い所に手が届く仕様を好みます。笑
タービンはHKSのGT2540なのでブースト1.6kとか掛ければ飛んでも無い馬力は出ますが
エンジンの中身が?なので、今回は装着されているR35純正インジェクターの吐出量に合わせて
最大で570ps前後になる様にして行きます。
とは言っても500psオーバーのRB26セッティングは少々ドキドキしますね。
逝くときは一瞬ですので・・・
最大で1.27kまで掛けた後はエンジン保護の為、ブーストを若干下げて行きます。
RB26独特の回せば回すだけパワーが絞り出る様なグラフにはなりませんが
最大で571ps トルクは63.8kです。
ブースト最小値から最大値の間は
任意にブーストを設定することが出来
出力されるパワーもトルクも思いのままに!
走るコースやシュチュエーションに合わせて最大馬力をロックして
後はアクセル全開で走り抜ける!
そんな使い方が出来るのがブースト無段階制御です。
LINKで設定可能なロジックなのですが、これを施工しているお店はあまり多くない様ですね。
ダイナパックでのセッティングはこれにて完成となるので
車体を降ろして、実走セッティングへ!
低負荷域もしっかりと合わせる事で5速1500rpm前後でも普通に巡航可能です。
特にDジェトロ化した6連スロットルのままのRB26は
スロットル補正を上手に組まないと
アクセルをあまり踏んでいない時の空燃比がダダ濃いになって
燃費のメッチャ悪いクルマになってしまいます。
下手っぴなセッティング屋が施工したVpro装着RB26でよく見るパターンですね。
シャシダイで全開域だけ合わせてハイっ終了みたいなクルマに多い症状です。
アクセルをあまり踏んでいない時は積極的に燃料の減量を効かせて
全開域は減量をカットする!
言うのは簡単ですが さじ加減が非常に難しいので経験が必要です。
更に空燃比フィードバックも有効に活用して理論空燃比付近での燃焼時間も稼ぎます。
エンジンルーム内を最終納車仕様に
組上げたら、最後の仕上げは
いつものテストコースに。
ブーストソレノイドなども
最終納車仕様にて固定して全開チェック!
LOGを取りながら
最後の最後まで微調整を繰り返します。
飽きやすい人には無理ですね。
パワーの目安を
ブースト調整用のダイヤルに
マーキングしておきます。
見た目が嫌なら剥がせば良いだけの話ですが
無段階故、目安位無いと不安かな~と思いまして。
おまけ
オーナーの希望でローンチスタートも組んで見ました。
クルマが止まった状態でアクセルを素早く全開にすると
既定の回転数で点火を間引いてそれ以上回転が上がらなくなります。
あとはタイミングを見計らってクラッチを繋げれば、ロケットスタートが可能です。
点火間引きに合わせて燃料を炊けば海外の動画にある様に火柱も立てれますが
普通にバンパーが燃えますので・・・。
こんな感じでLINKのセッティングはG4+もG4Xも得意です。
安くはありませんが頂いた代金に恥じない成果をお届けします。
ただただエンジンマネージメントする為だけにLINKを使うだけではなく
色々なギミックも工夫次第で装着出来ますよ。
LINKによるセッティング、お任せください。