ポルシェ718ケイマンGTS ECUセッティング!

先日のブログでダイナパックによる

パワーチェックが出来るようになった件をアップしましたが

グラフ見ちゃったらね~

そりゃもう、ECUのデーターを弄って見たくなると言う職業病。

 

ちなみにダイナパックを回すと

 

ありとあらゆるエラーが発生し

右側のモニターに

あれもこれも異常ですよ!と訴えかけて来ます。

 

ダイナパックでのセッティングが終わった後

これらのダイアグを消去しなければいけませんね。

おそらく汎用の診断機だとすべてには対応出来ないと思われるので

パワーチェックするだけでも大変です、ポルシェの場合・・・。

 

色んな機器を

駆使して

色々なソフトを使って、まずはノーマルデーターを読み込む所からスタート。

 

読みこんだらそれを解析して、どの領域で何を制御しているのかを把握します。

と言っても完璧に把握出来る訳ではないので

ある一部のマップと思われる部分の数値を編集して、書き込んで、ダイナパック回して

思い通りの変化が現れるか?それを見て判断して行きます。

 

始めて扱う車種のセッティング料金を概算で言うと

「そんなに高いの?」

って驚かれますが、はい、そんなに高いんです。

1から探らないといけないんで。

 

718ケイマンのECUデーターは約4Mでした。

R32GT-Rが128Kだったかな。

比較にならないデーター量の中から、弄りたいデーターを探すのは結構大変です。

ちなみにこの718ケイマンの基本点火マップは64面ほどありました。

それに加えて点火の補正マップも64面・・・。

R32GT-Rは・・・言うまでも無いですね。

 

そんなデーターと格闘しながら

まずは全開負荷時のセッティングを行い

369ps トルク46.8kだったのが412ps トルク55kへアップデート

特に街乗りでよく使う3000rpmまでのトルクアップに重きを置いたセッティングです。

 

ここからはクルマをダイナパックから降ろして、実走行にてセッティングして行くのですが

診断機を使って様々なエラーをすべて消していかないといけません。

 

っで、無事にすべてのエラーが消えて

一番右側のモニターには水温等のインフォメーションが表示されるようになりました。

さすが純正診断機ですね。

 

場所をシャシダイ上から

いつものテストコースに移して

通常走行域のドライバビリティーを詰めて行きます。

 

最近のクルマはおじいちゃんやおばあちゃんが運転してもクルマがギクシャクしないように(笑)

アクセルを踏んでも、踏んだ分のスロットルが開く訳では無く

空気の抜けかけた張りの無い風船の様です。

 

こう言う風船は掴もうとしても最初はフニャっとしていて

さらに手に力を入れると反力が伝わって来ます。

こう言う反応が好きな人はそれで良いのですが

やっぱり掴んだ瞬間から張りを感じたいと言う人は多いはず。

(なんの話!?笑)

 

アクセルペダルの反応も同じで、アクセルに足を置いた瞬間に

置いた分だけの反応が欲しい!と言う人は多いと思います。

 

っが、巷のいい加減なショップさんのECUは

このマップをバカみたいに引き上げてあるので

アクセルをチョンっと踏むだけで暴走に近い加速をする!なんて言う現象が。

 

なにをするにも やれば言いって訳じゃなくて、大事なのは匙加減です。

そこを何度も微調整して出来上がって行くのが車種別のECUデーターなんです。

 

時間はたくさんあるので色んなシュチュエーションに合わせて

718ケイマンのベストなECUチューンをもう少し探って見ます。