遠方からの預かり入庫の場合、土曜日にお預かりして土曜日に納車する事が多いのですが
ここ最近はなぜか納車されるクルマより入庫するクルマの方が多くなりがちでした。
必然的に工場内はクルマが飽和状態になり、借りているガレージ等もパンパン・・・。
なんとかせねば!と死に物狂いで作業やセッティングを進め
本日の土曜日は納車>入庫と言う図式になりそうです。
ついでに言いますと5月は決算月ですので
月末までに切りが付けれそうなクルマは完成させたいと言う希望もありますが
今期も順調に黒字の様ですので、無理して数字を上げる必要はなく
まあ、切りが付けれるのであれば完成させて納車しよう!みたいな。
スイフトだらけな時にタービン交換をしていたとちぎナンバーのスイスポは
純正タービンを取り外し
弊社オリジナルのタービンへ交換したまでは良かったのですが
試運転時に異常なまでに遅く、オーナーに話を聞いてみると色々な事情が・・・
もともとはHKSのパワーエディターが装着された状態の中古車を購入し
その際はブースト1.4k程掛かっていたそうですが
今回タービン交換をするに際して取り外したところ
ブーストのピークが0.7k止まりになってしまっていたようでして
これは巷で大流行りのブーストロックの初期症状かなと。
詳しくは
こちらのnoteを読んで頂ければ、詳細をしっかりと説明しています。
ブーストロックが発症すると段々ブーストが落ちて行って
最終的にはブースト0.4~0.5kにロックされます。
様々なパーツをノーマルに戻す事が出来れば
このnoteに書いてある解除方法が使えますが
タービンまで替えてしまった車両だとノーマルに戻すのが大変なので
Newエルフに積載して某所までドナドナします。
ここから先の内容はnoteにて書き綴っておきますので
解除方法が知りたい方は、どうぞnoteをお読みください。
諸々の処置を施工して戻って来たスイスポですが
ブーストロックが外れたはずなのに、ブーストピークは0.75から更に落ち込んで0.5kへ・・・。
なぜだ? なぜだと??
整備書から過給周りの配管図を印刷してきて1本ずつ確認していると
んっ?とある場所のホースが抜けてる・・・しかもホースクランプが下がってる。
実はこの車両、弊社でタービンン交換する前に他社にてキャタライザー交換をしたそうなのですが
特定の年式ZC33Sでは純正品を取り寄せて装着しなければいけないステーが
未装着のままだったり、その際に外したであろうLLCのリザーブタンク固定用ねじが
ナメてしまったままの状態の上、メネジ側のボルトがプラスチック内で空回りしている等
随所にヤラかした跡が散見される状況でした。
今回のホースクランプも、下がったままの状態である事から
元の場所に挿したものの差込が浅かったのか
ECUによるブーストロックが直り過給が1.0kほど掛かった際に
スポンと抜けてしまったのかも知れません。
どこに挿さっていたホースなのか?
なぜこのホースが抜けるとブーストが0.5kになるのかは
こちらのnoteにて詳しく説明してあります。
ホースを元の位置に挿し込みホースクランプもしっかり定位置に戻すと
ブーストは1.0k弱にまで復帰し、ようやくTarget250用の現車合わせセッティングへ
設定ブーストの1.5k弱まで過給出来るようになり
ようやくこれでタービン交換が終わった~と思ったら・・・
今度はクラッチペダルが戻って来ない!!
クラッチ交換もキャタライザー交換をしたのと同じお店にて作業したようですが・・・。
ショップ選びは慎重に!ですです。
本当なら本日納車予定な1台ですが、間に合うんかいな・・・。