先日のブログでダイナパックの場所に鎮座させるまでは紹介した
MY2018モデルのR35 GT-R NISMOを現車合わせセッティングです。
入庫時
ECUにエラーが3つありまして
見て診るとP26系なのでマフラーのシャッターバルブ不良ですね。
このエラーコードを消去しつつノーマルから変更した
850ccのインジェクターに合わせた現車合わせセッティングで
NISMOタービンを使い切って行きたいと思います。
まずは交換したインジェクターとノーマルインジェクターの無効噴射時間がかなり違うので
そこを合わせ込んでアイドリングから低負荷域の空燃比と補正値のズレを最小にします。
次は中負荷から全開域の空燃比と学習値&補正値の数字を診て
吐出量の違いからくる基本的な負荷のズレを補正し
読み込みポイントが極端に少なくならないようにします。
例えば純正600ccのインジェクターから1200ccのインジェクターに替えたとします。
デフォルトの吐出量は倍なので、燃料噴射時間を半分にすれば辻褄は会います。
でもそうすると負荷まで半分となってしまい
700ps出ていてもマップの半分しか使わない・・・みたいなことが起こり得ます。
そうならない様に、マップの負荷軸のオフセットを見越して行くわけです。
それが終わると目標ブーストや各種リミッターの解除と
空燃比&点火時期のマッピングです。
ある程度の数字は経験値から割り出し、まずはダイナパックを回します。
ん?なんか音の迫力が無いような・・・。
パワーも6500rpm付近からガクンと落ちます。
もしかして・・・
マフラーのシャッターバルブが中途半端な位置で止まってました。
これが排気抵抗になってたんですね。
そしてこのポジションを監視しているが故にエラーが立ってしまいます。
よく壊れる部分なのですが
単品での供給が行われずチタンマフラーASSYで買ってくださいと言われます。
やっちゃってますね! 日産!!
モーターを撤去してひとまずはシャッターバルブが閉じない方向で固定し
再装着!
オレンジ実線がシャッターバルブ全開後、グレーの点線がシャッターバルブ半開き状態です。
音の圧もしっかり出るようになり
NISMOのチタンマフラーっぽい音になりました。
710psオーバーってのも良い感じですがトルクが105kを越えてます。
街乗りで良く使う3000rpm~4000rpmは超楽しいでしょうね。
モーターを撤去すると必ずエンジンチェックランプが点灯しますので
シャッターバルブ関連のエラーコードを監視しない様に対策して
チェックランプの類はすべて消えてます。
これから実走行でのチェックに移行します。