ここ1週間はRB26しか触ってないんじゃないか?と言う程
BNR32、ECR33、BNR34の作業が続いていますが
1JZ-GTE シングルターボ搭載の後期JZZ30 ソアラが入庫しました。
作業内容は
GCGのタービンを使った、タービン交換ですが
今回は風流を上げたいわゆるハイフロータービンではなく
エキゾースト側にメタルブレードを使用した、純正相当のリビルトタービンです。
センターカートリッジは安心の新品交換ですので
インテークハウジングとエキゾーストハウジングのみリビルトコアを使った物です。
車両から取り外したタービンは
インテーク側の羽が崩れ、過給出来ない状態でした。
更にエキマニが外れた事で、ヘッドとブロックの堺がはっきりと見えるようになったのですが
ヘッドガスケットが抜けてしまった
痕跡が見受けられます。
オイル自体もヘッドとブロックの間から漏れてきてしまっているので
結構な勢いで抜けてしまっていると思います。
オーナー曰く去年の夏、ラジエターがパンクしたとの事でしたので
もしかするとその前にはヘッドガスケットが抜けていて
爆発ガスがLLCの中に漏れてしまい、水圧上昇にてラジエターがパンクしたのかも知れませんね。
タービンがブローしたお陰?で、負荷が上がらなかったのが幸いしたのか
現状では噴き出すような漏れには至っていませんが
タービンの元気が戻り、しっかりブーストが掛かるようになると
かなり早い段階で、ガスケットは完全に抜けてしまうと思われます。
一度、シリンダーヘッドを降ろして
ヘッド下面とブロック上面の歪を測定しながら
今後どのように修理するのかを検討して行きます。