チューニング業界の闇・・・。注文したパーツが組まれていない~っ@CT9A

先日からエンジン換装を行っている

CT9A ランエボ8ですが

リ側のオイルシール交換に続いて

エンジンフロント側のメンテナンスに取り掛かったのですが・・・。

 

まずは、ランエボ8用として発注した

ウォーターポンプが、現エンジンに付かない・・・。

詳細を調べると同じ4G63でも

エボ4-6

エボ7.8

エボ9でブロックが異なり、ウォーターポンプもそれぞれ異なるとの事。

 

エボ8用ウォーターポンプが付かないとなると

このブロックはエボ8用のブロックではない事になります。

 

希望的観測としてはエボ9のブロックであってほしいと思いますが

各ネット画像と比較して見た所

どうにもエボ4-6のウォーターポンプと形状が酷似しているので

あてがって見ると、ピタっと装着可能・・・。

残念ながらこのブロックはランエボ8用ではなくエボ4-6用のブロックです。

 

色々と不安があるので、カム周りとか大丈夫か?と思い

タペットカバーを開けてみると

タペットカバーのボルトを締める部分の裏側割れてるし・・・。

 

カムやバルブスプリングは

問題ない様で

カム山の感じや

ダブルバルブスプリングを見るとハイカムを組んであるように思われます。

タペットカバーパッキンを新品に交換し

タペットカバーはドナー元の物を使って組み上げ

HKSの強化タイミングベルトにてフロント側を完成させたので

最後はオイルパンからのオイル滲みを無くすため、再シールしようと思ったのですが・・・。

 

おやっ

オイルパンの中にこんなものが

これはメタルと言う物ではないのでしょうか?

 

メインメタルを挟み込むビームを外し

メタルを見てみると

死亡

これも死亡

クランクジャーナルも死亡

 

コンロッドメタルも

死亡

 

状況をオーナーに伝えると

「最初のショップの人がエンジンビルダーに

 中をチェックするからシリンダーヘッドとコンロッドは締め付けないで納品してくれ

 と頼んでいたのに、それを忘れてオイルパンとカムカバーを装着したので

 ヘッドからの異音と水漏れオイル漏れが起こって修理しました。

 その後クランクからの異音で締め付け不足が発覚してそれも修理しました。

 完璧に修理されて無かったという事ですかね?」

と言う、驚愕の事実が・・・。

 

ショップが自分でエンジンを組まず、エンジンリビルト屋に頼んだエンジンが

いい加減なチェックの為ヘッドボルトもコンロッドも締め付けられずに納車されたと言う現実。

 

その後

「ロングストロークエンジンになってますか?2.3のはずですが。」

と言う問い合わせを頂き、クランクを調べてみると

MANLEYと言うメーカーの190100と言うクランクの模様

パパッとネットを見てみると

これストローク88㎜ですよね。

 

適当に組み上げられただけでなく、2.3Lを注文したのに

実は2.0Lのままだったと言うこの4G63エンジン

前日のハルテック事件も合わせると、これは完全に詐欺事件ですよね。

 

今回は納期や予算のこともあるので、クランクをひとまずノーマルに戻して

社外の強化メタルを使って腰下を直して行くことになりましたが

オーナーの事を思うと、かわいそうで何と声をかけて上げたらよいのか・・・。

 

皆さんも目視で分からない部分にちゃんとしたパーツ、使ってもらってますか?

こんな事例を見てしまうと

少なくても組込み時の写真とかを見せてくれるようなお店じゃないと安心して頼めないですよね。

 

チューニング業界の闇、結構深そうです。