LOTUS EXIGE MK3 380SPORT AT車両 ECUチューン完成!

当店ではかなりの数の施工を行っている

ロータスエキシージMK3へのECUチューンですが

今回は

AT車両

でした。

エキシージのAT車両へのECUチューンは初めてでしたので

ECUのデーターもMT車両とは違うのだろうな~と思っていましたが

案の定、今まで施工したECUデーターとは互換性が無く

データーを読み出すところから始まりました。

 

読みだしたデーターはVFRオリジナルパワーゲート3で使えるように

データーコンバートしなければいけないので、すこし時間がかかります。

その間にノーマルECUでの、ATのフィーリングチェックをして見ました。

 

2GRエンジンにAT、しかも横置きATとなると

アルファードやヴェルファイアのイメージが強く

GGH20、GGH30と乗り継いでいる自分としては勝手なイメージを抱いていましたが

ロータスのATはまるで違うフィーリングで、良い意味で裏切られました!

 

ノーマルモードは街乗りでの使用も考えた変速プログラムでしたが

SPORTモードやRACEモードではより積極的に高回転を使うようなプログラムになり

パドルでの操作にもかなり忠実に従います。

 

トルクコンバーター式オートマチックトランスミッションではありますが

感触としてはR35などのDSG式ミッションに近い感じだと思います。

 

SPORTモード以上では変速後の繋がりはかなりキレが良く

ヌルっとした感じは皆無で、スパンっと繋がります。

 

想像以上のATの出来に少々興奮を覚えましたが

もしロータス車を買うことがあれば、自分は迷わずATを選びますね。

 

この優秀なATを使い切るべく、ECUチューンにも気合が入ります!

(あくまで自分の主観です。

 レクサスの様にいつ変速したか分からない様なフィーリングが好きな人には無理だと思います。)

 

データーコンバートを

複数のPCを使いながら行ったら、コンバートされたデーターをベースに編集して行きます。

 

今回はサーキットを周回しても大丈夫なようなマージン多めのデーターと

タイムアタックやスプリントレースに使えるパワー優先の二つのデーターを準備しました。

ノーマルデーターと合わせると3つのデーターが選べます。

 

ECUにどのデーターが入っているか分からなくなったときは

端末をつないで、画面のアスタリスクを探せば

そのデーターが実際に書き込まれたデーターを表します。

 

端末の大きさもスマホレベルですし、DTCのコード消去も出来ます。

 

AT車両はデーター書換後の初期通信でAT-CPUとの通信タイムラグが発生する様で

チェックランプが点灯する事があります。

そんな時は

端末初期画面のDiagnosisを

選んで

My Vehicleを選択すると

DTC読み取りに移行するので右矢印を押します。

発生しているコードと消去するかどうかが表示されるのでyesを押せば

DTCコードの消去完了です。

 

単純なデーター書き換え機としても優秀ですが

こういった予備機能もVFRオリジナルパワーゲート3の人気の理由だと思います。

 

ECU書換後の実走確認ですが、まず380SPORTはVVTIのマップがかなり極端で

街乗り領域のトルクがかなり薄いです。

以前セッティングした380CUPカーとほぼ同じVVTIマップだったので

全面を大幅に改良して街乗り領域のトルクを大幅に改善しました。

 

5000rpm以降の何となくモッサりとした回転上昇も点火時期とAFRの見直しで

スパっと回る様にして、下から上まで目の覚めるような切れ味が出ましたよ!

 

優秀なAT制御との相乗効果で

MT車両に負けない?いや、それ以上の加速維持が出来

ご機嫌なエキシージが完成しました!

 

AT仕様のエキシージMK3にお乗りの方、その性能の縛りを解き放ってみませんか?