セッティングの前にATF交換を行ったGRX133 マークXは
ダイナパックに車両を載せたら、この状態でのパワーを測っておきます。
パワーチェックが終わったら
スロットルをビッグスロットルに換えて行きます。
純正品は
今回導入したスロットルは
1㎜大きくなっています。
直径で考えると1㎜ですが、面積比計算すると結構な流量が通れるようになります。
全開域のピークパワーはそれほど変わりませんが、アクセルON-OFF時のクルマの反応と言うか
前に進もうという力強さはかなり変わります。
スロットル交換の次は
ECUを取り出して
基盤を剥き出しにします。
今回のECUは他店での書換履歴があるという事でOBDポートからの通信が出来ず
結局ノーマルのデーターを一度全面に上書きする必要がありました。
一度直接書き込みをしてしまえば
2回目以降はOBDからセッティング出来るので
今回の様に現車合わせセッティングをするには非常に便利です。
データー変更の度にECUを外して、ハーネスを半田付けしてetc…はしたくないです。
セッティング前後のビフォーアフターは
こんな感じになりました。
3000rpmまでのトルクカーブはアクセルの踏み加減が合わせきれないので
参考グラフとなりますが、一応踏み加減は揃えているつもりです。
一気にガバっとアクセルを踏んでしまうとキックダウンしてしまうので
キックダウンしないギリギリの踏み方を覚えて
〇〇〇〇回転までにアクセル全開!と言った感じでパターンを体で覚えます。
特にレクサスやトヨタ車はすぐにキックダウンするので大変です・・・。
ダイナパックでは6000rpm以降のパワーの伸びと
3500rpmまでのトルクアップを果たしたので
実走行ではアクセルレスポンスのちょうど良い所を探しながら微調整です。
アクセルをフワっと踏んだ時のクルマがスっと前に出る感じは
ノーマルECUとはかなり違う速度の乗りで、NAの良さを十分に引き出せたと思います。
実走で色々な走り方を試しましたが
トルクエラー発生等によるエンジンチェックランプ点灯は皆無でした。
実走行ではリミッターカットの確認が出来ないのでリフト上でタイヤを空転させ
スピードリミッターのカットが出来ているかを確認します。
180㎞を超えてもタコメーターが上昇を続けるのでリミッターカットOKです。
YOUTUBE側のコメントで
「リフトやダイナパックでの空転動画に何の意味があるだろうか!?
実走行ではこんな速度の上がり方はしない!!」
みたいな、知ったかコメントを残す輩が居ますが
あくまでスピードリミッターが切れているかどうかを確認しているのであって
最高速の記録が目的じゃないんで・・・。
最後に一度エンジンを冷やして、低水温時の始動や走行を確認したら
セッティング完了です。
GRX133マークXに関しては
スピードリミッターカットのみが88000円
車種別ECUチューンデーターが180000円
現車合わせセッティングは220000円~となります。
https://www.vehiclefield.com/contents/category/cpu-all/
今回の様にECU基盤への直接アプローチやノーマルデーターの全面上書きが必要な場合は
程度に応じて25000円~38000円が別途必要になります。
さて、お次は
最新型レクサスGS350や
RC350のECUチューンに取り掛かります。
レクサス&トヨタ車ECUチューンも、ここの所かなり盛り上がって来ているので
そろそろパターン化を決めて行けたらいいなと思っていますが
当分の間は現行のGSやRCは現車セッティングでの施工となります。
気になる方は是非お問い合わせ下さい。