R35 GT-Rも初期型は既に10年以上経過していて
各センサーが色々とズレてしまっているパターンが出ています。
特にエアフロセンサーとAFセンサーは
基本的な制御の要になる部分で、AFフィードバックを全域で行っているR35にとって
AFセンサーの出力値のズレは時に命取りになりかねないトラブルに発展します。
センサーが本来のAFRよりも濃い方へ濃い方へ数値を出せば
ECUはドンドン燃料を絞り、空燃比は12.13.14台へと・・・。
燃料冷却による燃焼室の温度低下に重きを置かれるターボエンジンで
高回転高負荷時のリーン燃焼は確実にエンジンにダメージを与えて行きます。
今回の
R35 MY13モデルは幸いにもAFRを薄いと判断する様にズレてしまったパターンで
社外のAFメーターを常設する事で、純正AFセンサーのズレが発覚しました。
そこで、実測値とECU側の空燃比に差が無いように
AFRのキャリブレーションをするのが今回のセッティングの目的です。
AFセンサーを新品に交換してECU側のAFR値と社外AFメーターの値を比較し
どの数値がどれくらいズレているかを逆算し、ECU内AFRテーブルを少しずつ変更
ECU側のAFR値と社外AFメーターの値をすり合わせて行きます。
結果として649psだったのが665psまで回復
もともと発揮していた678psに比べれば、すこしダウンしていますが
これまでの使用履歴と全開率を考えれば
エンジン&タービンの経たり具合を考慮してコレぐらいがベストかと。
エンジンもタービンもノーマルですからね!
ところが、マップを整理して最終確認に入った所で
事件が起きました。
それはまた、次の機会に・・・。