後期の86ですが、VVTIの重箱の隅を突くようなセッティングを繰り返して
192psまでパワーアップしました。
入庫時に比べると2500rpm以降の領域でトルク&パワーアップしています。
1700rpm付近のトルクで負けているのは
オーナーからの希望でアクセルを微妙に踏む領域で、アクセル開度に応じたトルクの発生をさせてほしい
とのオーダーがあり、なるべく唐突なトルク発生を抑えた結果です。
TCF1.2で測定した入庫時のグラフと重ねてみると
214ps→232ps トルクは23.3k→25kに変化しました。
デモカーの赤86にエキマニからマフラーまですべてを交換し
ストレートサクションに交換した上で、キチキチまでセッティングしたときのグラフと
重ねても、かなりのパワー差があり
やはり後期のエンジンは高回転でパワーが絞り出せるようになっているようですね。
4000rpm付近のトルクの谷もほぼほぼなくなっているので
かなりフラットな加速が高回転まで続くと思われます。
本来ならこれから実走セッティングに移行するのですが
ECUTEKのツールでECU Conectと言う物があり、OBDから無線で通信をやりとりし
自分で設定したチャンネルをリアルタイムに変更出来るようにプログラムを造って見たので
もう一日使って、リアルタイムにデーターを変更しながら
ベストな点火・燃料・VVTIのIN&EXを探ってみます。
基本的にECUTEKは一つのデーターを試すにも、一度すべてのデーターを上書きする必要があり
結果が出るには少なくとも5分前後の時間が必要なため
10個のデーターを試したかったら、書き換えだけでも1時間近くを消耗してしまいます。
簡易的だとしてもデーターをリアルに触れると言う事は色々なパターンを試すことが出来るので
今までやった事の無いような組み合わせにもチェレンジ出来ます。
さて、もう一日だけセッティングに全思考を集中させてみます。