ここに来て後期の86の入庫もボチボチ増えてきて
今回は現車合わせのECUセッティングの依頼を請けました。
エキゾーストはHKSの製品で揃え
フラッシュエディターで現車セッティング済との事ですが
パワーチェックして見ると、グラフがかなり微妙な感じでした。
試しにデーターをノーマルに戻して再度パワーチェックして見ると
残念ながら最大パワーはノーマルデーターの方が上でした。
赤いグラフが入庫時(他店にて現車セッティング済)
茶色いグラフがノーマルECUデーターです。
4000~5000rpm付近ではトルク&パワーアップしていますが
5500rpm以降ではノーマルと変わらず、7000rpm付近でノーマルの一伸びに負けてしまっています。
ん~現車セッティング時のパワーチェックでは、ローラー式で214ps出ていたとの事なので
TCFを1.2にすれば数字の辻褄は合いますが、過渡期でノーマルと変わらないのは残念ですね。
フラッシュエディターのデーターにはプロテクトが掛かっていましたが
プロテクトを掛ける意味が若干違うのかな?なんて思うのは自分だけでしょうか?
今回はフラッシュエディターでのセッティングは行わずECUTEKでセッティングして行きます。
前期から後期になって
パラメーターも結構変更されていますし、制御の仕組みも幾分変更されているようなので
その辺りは前もって先輩方々にお聞きして、机上で後期用チューニングデーターを作成
インストールしてパワーチェックすると、それなりにパワーアップしたので
方向性は間違っていない様です。
現車に合わせて
エアフロの電圧出力やノックの入り方を把握して負荷特性と点火を調整すると
TCF1.0で190psに乗りました。
入庫時に比べれば3000rpm以降すべての箇所でパワー&トルクアップしているので
計算は間違っていないようです。
あとはVVTIの微調整を合わせこんで行きますが、熱垂れのひどいエンジンなので
40本ぐらい全開でパワーチェックするとガクっとパワーが落ちてしまいます。
一区切りしたら一度エンジンを冷やして、熱垂れから回復したのを確認してセッティング再開です。