先日、ダイナパックでのセッティングが完成したSXE10 アルテッツァターボは
まずは実走行にて、巡航域の煮詰めを行いました。
フィードバックの入るタイミングや量、スロットル補正などをプログラムして
無駄なガソリンを垂れ流さない様にします。
今時、チューニングカーと言えども巡航域の燃費を気にするのは当たり前の話で
特にフィードバックのスピードや精度の高いLINK製フルコンでは
このフィードバックを有効にするかしないかでかなり燃費に差が出ます。
巡航域のセッティングが終わったら、ブーストコントローラーの各モードで全開走行をして
ダイナ上のセッティングとのズレがないかを確認します。
圧力制御のDジェトロは負荷の掛かり方でマップの読み込み位置がガラっと変わるので
ダイナパックのみでのセッティングはあり得ませんね。
最後は一度エンジンをしっかり冷やして(一晩おいて)低水温時の始動と
低水温での走行を調整して行きます。
今の季節なら、水温15度ぐらいまで下がってくれるので
15度からスタートさせ20度まで走行したらエンジンを止めて再始動
そして走行して今度は30度になったらエンジンストップ&再始動
これを水温10度刻みで80度まで繰り返し
各水温時の始動の良好性と低水温走行時の各補正の効き具合を調整します。
暖気補正を入れすぎるとクルマがゴボゴボ言う様になりますが
ある程度濃くした方がエンジンへのダメージを減らせます。
この辺りの考え方は最近は真逆で
始動直後から空燃比をストイキにもっていって
なるべく早く水温を上げ、触媒が活性領域に入るようにしている様です。
燃費確保と排ガスクリーン化が優先されるので、エンジンもそういう状況に耐える造りになっている?んでしょうね。
すべてのセッティングが終わり、下回りの最終チェックを行ったら
エンジンルーム内ECUボックスの蓋を固定して
LINK製ECUが組み込まれていることをアピール!
これにてすべての作業が完了です。