昨日入庫した
ど迫力のR35 GT-R
油脂類を総交換してからのセッティングでしたが
ワイドフェンダーと車高の低さ故に
単純にリフトアップするだけでも一苦労です・・・
E/Gオイル フロントデフオイル リアデフオイルに
最後はミッションオイル
今まで一度も交換されたことが無いようなドレンボルトの状態から
ある程度は予想はしていましたが、かなり汚れた状態のミッションオイル・・・
出来ればオイルパンを外してソレノイドの洗浄とストレーナー&フィルターを交換したいところですが
それままたの機会と言う事で。
リフトから降ろしたら、今度はTCMのデーター書き換えです。
ECMの方はリミッターカットを含めた社外のデーターになっているようなので
ひとまずTCM側のリミッターをカットしながらMY13モデルのデーターをインストール
エンジンをスタートさせると・・・クラッチ警告灯点滅
あ~ダメなパターンですね。
MY07やMY08にMY13のデーターを直接書き込むと
なんの問題もなく書き込み終了するクルマと今回の様にエラーが出てしまうクルマに分かれます。
今回は残念ながら後車のようで、この場合はTCMを一度リセットする必要があります。
リセットデーターを一度書き込んでからTCMリセットを実行し、再度MY13改データーをインストールし
無事、チェックランプ消灯
クラッチ学習をしてからダイナパックへ載せます。
画像だと普通に載っているように見えますが・・・
フロントはアンダーデュフェーザーを避けるために
70mmほどのスペーサー使用
リアに関しては
オーバーフェンダーを避ける為
100mmほどのスペーサーを・・・
芯出しをしっかりやったので、予想していたような振動は出ずに案外普通に回り
まずは入庫状態でのパワーチェック
何回か回してパワーが安定してきたところをグラフ化しますが
触媒、マフラー、エアクリーナーに手が入って
ECMも書き換えてあるにしては少々寂しい数字です。
と言うかECMのデーターがデタラメなんでしょうね。
店のR35がマフラーだけ交換して、リミッターをカットした時のグラフと比べてみると良くわかります。
5速で回すので終速は200kmを超えてゆきます。
スピードリミッターが介入しない所を見ると、ECMが書き替えてある事は明らかなのですが
吸排気に手が入ってパワーが489psとなると、データーが疑わしいですね。
ノーマルデーターなら500psは超えてゆく仕様かと。
っでセッティングを開始
何回かデーターを書き替えてトルクの立ち上がりと高回転でのドロップの少ないデーターをチョイスし
最終的には
こんな感じのビフォー アフターです。
パワーで100psほど トルクで21kほどレベルアップしているので
乗れば明らかに違う加速を体感できます。
サクションパイプがノーマルなのと、第一次触媒もノーマルなので
この二点を改善すれば620ps前後にはなると思いますが
今度は一気にタービン交換ですね。