先日、ダイナパックでのセッティングにて940ps弱を発揮した
デモカーのR35 GT-RのVR38DETT
HKS製のGT900タービンは待ち乗りでの使い勝手も良く、
3.8Lのままでも特に低速トルクの細さは気になりません。
4000RPM付近から一気にパワー感が出てきて、Revまで一気に回るのですが
今3速だよな?と思ったら4速
4速の加速感だな、多分・・・と思ったら5速と言った感じで
トルクが140k近くあると、加速感も凄まじいですよ。
HKSの担当さんは
「GT900って言っても900psは出るか出ないかなんですよね~」
なんて言ってましたが、
パワーは938ps トルクは137k
グラフの通り4000RPM以降は圧巻の加速力を見せつけるGT900タービンキット
試作タービンが不発に終わっただけに、キット物のタービンで結果が出るのは悔しいけど
正直とても優秀なタービンだと思います。
排気量アップしていないVR38にはバランスの良い選択だと思います。
実走でのテストを行うに当たり
Defiから新発売となった
リンクメーター A1シリーズのブースト計を見やすい位置に装着し
その上にはHKSのA/F&ノックメーターを常設
ブーストメーター下のコントローラーはネココーポレーション製のアテーサコントローラーのモード切替です。
ブーストメーターのスケールが3.0まであるので、いつかはブースト3.0kに挑戦・・・?・・・
しませんね。きっと
ブーストメーターの色目が純正のマルチファンクションメーターとマッチしていて
全体的にスッキリとした運転席周りになっています。
夜間になると
こんな感じです。
ストリートでの試作タイヤのテストも行っていますが
グリップ感やタイヤの剛性感はハンコックのR-S3よりも断然格上だと感じました。
超高速域までのフル加速は全くスリップ感なく、TRCの作動インジケーターの点滅もなく
一気に最高速度に到達します。
過去に色んなラジアルタイヤを試しましたが
ピレリのP-ZEROでフル加速して行くと途中でリアタイヤが微妙に空転して
前後の回転差が発生し、各種チェックランプが点灯
アドバンスポーツの輸入車用タイヤを履いてフル加速すると
加速途中に滑りまくってTRCインジケーターがパカパカ点滅
TOYOのR888 Sタイヤはグリップ感はすさまじいものの
タイヤのヨレ感が気になるのと、道路の轍にものすごくハンドルを取られ巡航中も気が抜けない
ハンコックのR-S3を試して、ようやく価格的にも性能的にそこそこ使えるタイヤだなっと思っていたら
なぜかいきなり日本での販売停止で、在庫分まで韓国に引き上げられるという訳の分からない対応
現状では純正タイヤを履くしか無いのか?と思っていたところに
ZestinoさんがR35用の専用タイヤを造るということで、今回テストに参加させてもらっています。
試作タイヤなので改善点もいくつかありますが
剛性感やグリップ感は問題ないレベルと言うよりも、お勧めできるレベルです。
今秋発売を目指して頑張っていますので、しばしお待ちを・・・
値段もハンコックR-S3の下を潜れるよう、Zestinoさんが頑張ってくれるハズ・・・です。
タイヤテストと平行して、ECUのセッティングデーターも微調整
夜間とはいえ真夏の8月にノックリタードが-1度入るか入らないかの鬩ぎ合いを制して
ノックリタードによるトルク落ちの無いスムースな加速フィーリングをRevリミットまで継続
自画自賛にはなりますが、低速域の扱いやすさ、高回転での圧倒的なパワーは乗っていて惚れ直しましたね。
BNR34もデモカーとして製作した経験がありますが、やっぱりR35は段違いのポテンシャルを持っていると思います。
9月から始まるサーキットでの専用タイヤのテストに向けて
エンジンルームには試作のブローバイ対策タンクを設置
ストリートでのアタックとは違い、
サーキットを周回するとエンジンには想像を絶する負荷が長時間かけられることになるので
単純なオイルキャッチタンクではなく、クランクケースの内圧を上手に抜きながらも
ガスそのものは循環内に戻す構造を検討し、製作したため、タンクから出入りしているホースは6本
後日あと1本追加される予定です。
なるべくエンジンオイルの劣化を遅らせるため、掃気の事も考えてありますので
バイク系のチューニングで定番化しているリードバルブとはちょっと違います。
でも、まあ、エンジンオイルはケチったらダメですのでね
定期的な交換はもちろん、高負荷での連続走行後は
オイルの状態を見て怪しかったら即交換しましょう。
さて、今晩もテスト走行に行きますかね。