試作された
このフルタービンキットでは
ブーストの立ち上がりが悪く、なおかつ最大ブーストも上がらないと言う症状に悩まされ
パワー的にも全くNGだった デモカーのR35 GT-R
トラブルシュートしている時間が無いので、タービンをHKSのGT900に変更して
R35専用タイヤのテストに間に合わせるべく、急ピッチで作業を進めていました。
ただ、GT900の標準キットだと、サクションの径がイマイチどころかイマサンぐらいだったので
Φ80にて、新規作製
HKS的にはセッティングはVPROで行うのでサクションの径はあまり考えていないそうで・・・
「レーシングサクションとGT1000用のエアフロアダプターを併用してもらえれば
エアフロサイズはΦ70になりますよ」
と言われたので
「Φ70だと800psぐらいで張り付くよ」
って答えたら
「・・・」
気を取り直して
クルマをダイナパックに載せ、簡易的なブローバイキャッチタンクを装着し
いざフルブーストセッティング!
940ps弱 トルクは137kまで出てしまいました。
悔しいけどGT900タービン、優秀です。
青いグラフは以前使用していたGTX3067Rタービンでのパワー&トルクですが
4000rpmでトルクもパワーも追い抜いてしまい、その後のパワーの維持率が非常に良いです。
4000rpm強で800psを超えその後トップエンドまでパワーを維持します。
逆に3000rpmから3500rpm付近はGTX3067Rの方がトルク感が強い感じですね。
今回の出力でΦ80のエアフロアダプター使用時MAXで5V出力
SARDの900ccインジェクターは6800rpmで102%の吐出率でしたので
燃料系、制御系共に使い切った感じです。
アテーサに熱が入ると、4WDのままではジャダーが大きくなりパワーチェックが出来なくなるので
途中からはフロント出力はダイナに入力せず、空回しする感じでセッティングを進め
ブーストをHI MID LOの3種類に設定
一番上のグラフが4WDにてパワーチェックした時で
上から2番目が同じブーストでフロントのパワーとトルクを捨ててパワーチェックしたときの数字です。
100psぐらいをフロントが受け持っていることが分かります。
割合にすると11%ほど捨てる感じですね。
緑はブーストMIDでおおよそ1.7kほど、青はブーストLOで1.4kほど
それぞれリアのみで800ps&730psぐらいなので、割合計算すると888psと810ps前後でしょうか。
サーキットでのタイムアタックはLOモードで十分かと思います。
っと言うか、LOモードじゃないとミッションがバラバラになるかな・・・
さて、ダイナから降ろして夜な夜な実走に出撃です。