各車 修理 トラブルーシュート等

エンジンオイルがダダ漏れになってしまったと言う

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こちらのAE111

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調べてみると、追加したオイルクーラーに

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繋がるホースそのものからオイルが漏れていました。

 

HPI製のオイルクーラーセットで使用されていた、フェニックスと言うフィッティングやホースから

装着後すぐにオイルが漏れてしまう事例は多数経験しましたが

トラストのオイルクーラーキットでホースからオイルが漏れるのは珍しいです。

定期的な点検と言っても、いきなりホースが裂けてしまうのであれば

点検時にはなにもわからない箇所なので、対策措置としては

ある程度年数が経過したら、予防交換するしかないですね。

 

車検時に排ガスが基準値に入らなかった

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ZN6 86のスーパーチャージャー装着車両

ECU上のA/Fを見ると、ストイキにはなっている様なのですが

R35の様にセンサー出力電流そのものがズレてしまっていると元も子もないので

O2センサーとA/Fセンサーを新品に変えてみるも、排ガスはキレイにならず・・・

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空燃比としては14.7付近でアイドルしているにも関わらず

COとHCが両方とも基準値を上回るとなると?

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まずはプラグを外して燃焼状態を見てみますが、オイルが付着していて

正直あまり良い状態とは言えません。

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特に2番は全体的にオイリーでプラグの端子も湿っています。

ん~上手に圧縮出来ていないかも・・・

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圧縮比を落としていないFA20NAエンジンとしては、結構低い数字です。

整備書を見ると基準値は1.75MPA 限度値1.15MPA 気筒差0.20MPA以内となっています。

純正数値を鵜呑みにする訳ではありませんが

ターボ用に圧縮比を落としたデモカーのFA20でも圧縮値は1.6MPA前後あるので

全体的に低いと判断せざるを得ないですね。

走行距離も11万キロ近いので、そろそろエンジンのOHを考えても良い頃かと思います。

 

ただ、このままでは車検に合格しないので、A/Fセンサーの出力特性に細工を施して

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車検対応排ガス仕様に!

ヒントは「全開で踏んじゃだめですよ」です。

 

おまけ

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アクチュエーターの作動圧力やダイヤフラムの負圧チェック時に使うハンドポンプ代わりに

MACツールの正圧、負圧切り替え式のポンプを改造して見ました。

 

再版されたSARDの機械式ブーストメーターを付けて正圧時も

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負圧時もメーター読み出来るようにしてあります。

容量の少ないタンクならリークテスト等にも使えて便利ですよ。

片手でシュコシュコやって握力負けする事もないですしね。