エンジンOHの為
エンジン降ろし作業に引き続き、分解作業が行われていた
BR9 レガシーWのEJ25エンジンは
無事バラバラになりました。
さすがに2.5Lあると、ピストン外径がでかいですね。
見慣れたFA20のピストンとはまるで違います。
さて、今回の異音の原因ですが
コンロッドメタルにコーティング剥がれの跡がありました。
直接の音の出処は、このコンロッドメタルだと思いますが
ピストンを観察するとエキスパンションリングが固着してしまっています。
こうなるとピストン下降時にシリンダー内のオイルを掻き落とすことが出来ず
オイル上がりの症状が出てしまい、徐々にエンジンオイルが減少します。
オイルパン内のオイル量が少なくなりすぎると、加減速やコーナリングGでオイルが傾いたときなどに
ストレーナーがオイルを吸えなくなり、一時的にオイル供給がストップします。
影響を受けやすい部分の一つである、メタルへの油膜油圧が減少すると
メタルクリアランスをオイルが埋めることが出来なくなり、打音発生と言う流れだと推測出来ます。
エンジン内部を全体的に見渡してみても
オイル汚れやスラッジが多く見受けられます。
もう少しオイル交換のスパンを短くした方が、エンジンには良いかもしれません。
シリンダー内壁等には大きなダメージは見受けられないので
消耗品を交換し、きちんと組み上げて行く方向でOHを進めますが
メタルにだけはWPC処理をして、抵抗の低減を試みてみます。