BNR32 GT-Rの純正ECUが廃盤品となり、修理して使用し続けるぐらいなら
最新式の基盤に交換してセッティングしてみては?
と言う考えにGT-Rマガジンさんの賛同を頂き、段階的に作業を進めてきた
こちらのスカイラインGT-R
最新の基盤と言うのは純正ECU基盤ではなく、LINKのG4+と言うフルコンを
BNR32~BNR34の純正ECUに組み込めるように設計された物です。
差し替えの様子はコチラから
基本データー作製作業はコチラから見れますが
基本的にブーストも変えずに単純に純正ECUからG4+に変えるとどうなるかを検証していました。
今回からは、G4+を使ってブーストアップして
最終的にオーナーが求める仕様へのチューニングです。
まずは純正で採用されている
この2ポート式のソレノイドを取り外し
3ポート式の反応速度の速いソレノイドバルブに交換します。
この際、純正配管は使わずにブースト取り出し口を新規で作り出してバルブに入力することで
若干ですがブーストの立ち上がりを鋭くすることが出来ます。
Dジェトロとなる事でいらなくなったエアフロは
同色に塗ったエアフロレスアダプターを造りエンジンルーム内はノーマル然としています。
アルミのパイピングでピカピカしているのも良いですが
こういうシックな造りこみも嫌いじゃないです。
ブーストソレノイドの制御をG4+で行い
ブースト0.95k時にTCF1.0にて356ps トルク39.8kでした。
ブーストを1.1k強まで上昇させると380psほどになりましたが
タービンの強度や純正エンジンの耐久性を考え、今回はブースト0.95kにて納車します。
最大パワーも大事ですが、今回LINKのG4+にして感じたことは
加速過渡期のエンジンのツキや低負荷時のスムーズさは
ECUの処理速度で大きく変わると言うことでした。
GT-Rマガジンの担当者も実際に試乗して感想を話してくれましたが
「分かりやすく言うと、エンジンをフルOHした後の様な乗り味に変わった。」
との事でした。
この感想には全く同感で、エンジンをフルOHして
純正ECUにて制御しているGT-Rマガジンのデモカーに試乗させてもらいましたが
今回G4+にてセッティングしたBNR32と同じような滑らかさを感じました。
純正ECUとトレードイン交換出来て、ブーストコントロールやA/Fフィードバックも可能な
LINKのG4+プラグインモデル
これからのECUチューニングのスタンダードになってくれれば
より多くの第二世代GT-Rオーナーに満足を提供できると思います。
あっ、当店はGT-R専門ではありませんので、その他の車種も大歓迎です。
さて
LINKが終わったら、今度はトラストのアルティメイト!
頭切り替えて頑張ります。